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カレートニコフ、ニコライ(1930-1994)

CD 『ティル・オイレンシュピーゲル』全曲 エミン・ハチャトゥリアン、ポリャンスキー&ソ連シネマ響、クドリャフツェフ、他(1988 ステレオ)(2CD)

『ティル・オイレンシュピーゲル』全曲 エミン・ハチャトゥリアン、ポリャンスキー&ソ連シネマ響、クドリャフツェフ、他(1988 ステレオ)(2CD)

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    ユローヂィヴィ  |  大阪府  |  不明  |  2014年03月08日

    これは面白い。宝物の発掘と言える。 珍しいこの作品をブリリアント・レコードから手軽な価格でよくぞ発売してくれたと思う。 『ティル・オイレンシュピーゲル』という話から音楽もさぞかし明るく楽しく滑稽で時に皮肉やイタズラがあるのだろうと思ったが、実際聴いてみると期待を裏切らない素晴らしい音楽だ。 時に不思議な風の囁きのような合唱が入るのも幻想的な雰囲気を創り出していていい。 演奏も素晴らしい。ロシア語が聞き取りやすいのが驚き。カレトニコフの作曲技術を表していると思う。演奏はソビエト・シネマ交響楽団によるが、録音を聴く限りは大規模な管弦楽団の為に書かれたものではなさそうだ。例えばチェンバロとフルートとチェロだけの室内楽的な編成を伴奏に歌手たちが歌う場面もある。 音楽は時おりナレーションや会話(ジュングシュピール的な)を含み、ルネッサンス風の音楽になったり(引用か?)、教会風のコラールが響いたり、グレゴリオ聖歌の引用と思われるメロディーや、打楽器とピッコロだけを伴奏にして歌ったりと色々なアイデアが散りばめられていて変化に富んでいる。 第2幕ではブルブルッと舌を振るわせて音をたてながら歌う曲があるが、それが前衛的でなくドラマにマッチしているところがいい。 jazzを思わせたり映画音楽風の音楽もあるが、これはカレトニコフが映画音楽や劇音楽を多く手掛けた経験からきているのだろう。それだけに音楽に表情の幅が広く、物語の背景を描き出す引き出しを多く持っていることを感じる。 このオペラはカレトニコフが約20年かけて1983年に完成させた作品だ。

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