イーヴ・ナット〜ザ・フレンチ・ピアノ・レジェンド(15CD)
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segovia | 愛知県 | 不明 | 2016年07月17日
演奏というのは果たして進化しているのか退化しているのか?大いに考えさせられる盤で、大変すばらしいものです。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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憲一郎 | Saitama | 不明 | 2015年06月01日
私にはいまいち楽しめませんでした。確かに、現代人の自意識過剰的な思い入れたっぷりな表情付けや恣意的にそっけなく弾くこともなく、整然とした造型と淡々とした弾きぶりで、合唱指揮者の福島章恭氏がナットのベートーヴェン全集を「全集ひとつで32の峰を持った美しい山脈」評したことも頷けます。しかし、技巧的な部分で和音がにごったり、音が外れたりで、32曲を通して聴き続けることがだんだん苦痛になってきました。シューマンも同様、幻想曲や交響的練習曲などで破綻が目立ちます。残念でした。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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蜻蛉子 | 大阪府 | 不明 | 2014年12月21日
5〜6年ほど前に、某国の若手ピアニスト(十代前半)によるリストなどの演奏を聴いたが、ものすごい速さと正確さで弾き切って、「すごいな〜」とは、思ったが、何にも残らず、「いいな〜」とは、全く思えなかった。今は、ナットのようなピアニストは出てこられない環境になっているのだろう…。円安で、メンブランも少し高くなってきたが、これは、15枚でこの値段なので、お買い得である。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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広島のパヴァンヌ | 広島県 | 不明 | 2014年09月25日
これは素晴らしいボックスです。録音年代が1929-1956と古く,音質は最善ではありませんが,とにかく演奏が素晴らしい。また、この素晴らしい演奏でベートーヴェンのソナタやその他の数々の曲を聴くことができることも見逃せません。他の方のご指摘のとおり解釈に独りよがりな誇張はなく,自然な流れのなかでナットは各エピソードの性格を実に雄弁に描き分け,説得力のある演奏を繰り広げています。その立ち位置は,例えばグールドのような鋭利さを基調とするソリッドなものの対極にあり,円満さの中に瞑想や力感,微妙な色彩のグラデーションを表現するロマンティックな所にあると言えるようです。「普遍的な演奏」とは?の質問に真っ先にあげるべき演奏がこれではないでしょうか。音質も録音時期のわりには歪みが少なく,十分鑑賞に堪えるのが嬉しいところです。特にメインのベートーヴェンのソナタ全曲は,初期の作品も含めてどの曲も魅力的に描かれており,各曲の個性が光っています。素晴らしい演奏は数々ありますが,これはいつでも手に取りたいと思わせる親しみやすさがあります。音質は,録音時期に開きがあるためにバラツキがあり,EQでの調整を行った方がよいようです。どういうわけか中低音域の200〜500Hzがブースト気味の曲が多く,この音域を4〜5dBしぼるだけでかなり改善するようです。1930年代、1940年代の録音のものは中音域中心の音なので、低音域や高音域を強調すると改善するようです。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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アイル | 岐阜県 | 不明 | 2013年10月05日
ナットに似たピアニストを見つけることができません。ピアニストのどの系統にも属さない人かと思います。楽曲の底にあるものを見つめて、はったりも誇張もなく自然に表現すると、このような演奏になるのかと思います。ちょっと腕のあるピアニストなら誰にでもできそうですが、思索と詩情の絶妙のバランスを保つのは実は難しいことなのでしょう。このセットは、優れたピアニストの良い演奏の記録といった類とはちょっと違うものだと思います。40年以上もクラシック音楽を聴いてきて、このセットの演奏と肩を並べるLP、CDとなると、片手の指で数えることができそうです。9人の方が、このレビューに「共感」しています。
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eroicka | 不明 | 不明 | 2012年09月23日
イヴ・ナットの主要録音がほとんど網羅されたセット。戦前のあらえびす氏の「名曲決定盤」に名前が出ているとおり、日本でもナットの評価はすでに高く、戦前から日本のピアノ界にも井口基成氏をはじめとするナットの薫陶を受けた演奏家や教師が育ち、日本楽壇にも少なからぬ影響を与えた人物だ。知的なピアニズムといっても、ギーゼキングやバックハウスのような玲瓏さや峻厳さではない親しみやすさをもち、フランス風といってもカサドシュのような感覚美やエスプリよりは思索的な知性を感じさせる。以前から主要レパートリーであるシューマンやベートーヴェンのBOXは持っていたが、珍しいショパンも収められている。節度と端正な造形の中に薫る詩情、洒脱さ、洗練さがこの名匠の持ち味で、晩年のベートーヴェンのソナタは勿論、得意のシューマンの滋味豊かさは、不朽の名作だ。9人の方が、このレビューに「共感」しています。
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G.v.Eisenstein | BRAZIL | 不明 | 2010年07月19日
ピアノの好きな方には是非聴いて欲しいセットです。 とても思索的、内省的なベートーヴェンとシューマンですが、ドイツ系の奏者と違ってギリギリで抑制の利いた造形感覚が素晴らしいと思います。 中期〜後期は勿論、ベートーヴェンの初期のソナタ群がこれほどまでの名曲とは!!8人の方が、このレビューに「共感」しています。
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エイハブ船長 | 千葉 | 不明 | 2009年03月06日
演奏は素晴らしいの一言です。ただ50年代の録音は年代からしてモノラルなのは仕方ないとしても、もっと音質自体は良くてもいい筈だと思うのですが、何故か高音域が詰まったような感じでのびないのです。ヒスノイズを取り除くために高音をカットしてしまったのではないでしょうか。もしそうなら非常に残念です。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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テン様 | 秋田県 | 不明 | 2007年05月29日
これは素晴らしく贅沢なセットだと思います。ベートーヴェンの全集は言わずもがな(特に最後の3つのソナタは絶品!)ですし、シューマンやブラームスなどの小品から大曲まで精緻でコクのある演奏を聴かせてくれます。これを録音が古いという理由で聴かないのはあまりにももったいない!全てのピアノ・ファンに聴いてもらいたいセットです。あ、自作自演もなかなか良いですよ^^4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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