グルダ、エレクト・レコード全録音〜1967年ルーマニア・ライヴ(モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第27番、ドビュッシー、ラヴェル、他(2CD)
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広州人 | 愛知県 | 不明 | 2012年12月18日
これは大変な聞きものです。グルダのモーツァルト、とりわけピアノコンチェルトは素晴らしい録音が沢山ありますが、その中でもこれはその大胆さにおいて最右翼の演奏でしょう。特にK595では、グルダ得意の走句や装飾音をこれでもかとちりばめた熱演です。ルーマニアでのライブということでとりわけ大胆になっているのか小生には分かりませんが、驚くほどに思い切った演奏です。この曲は、モーツァルト晩年の澄み切った清楚なイメージの演奏が多いと思いますが、この演奏を聴くと生気に溢れたエネルギッシュな青年期のような作品に聞こえてくるではありませんか!グルダならではの現代的な演奏、今に生きるクラシックといった演奏です。録音はモノラルながらピアノの音は鮮明で力強く、オーケストラはやや生硬ながら力強い演奏です。マイクは相当ピアノに近いところで録っているのでしょう。録音の良さも演奏の面白さを引き立てています。その他の曲も、グルダの「アンコール」や「リサイタル」といった名曲集に収めた曲もあり、得意のレパートリーです。まるでクラシックの新曲を聞くような感じで楽しめる一枚(2枚)です。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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