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SACD イン・メモリアム・ヤコフ・クライツベルク(2SACD)

イン・メモリアム・ヤコフ・クライツベルク(2SACD)

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    Yasha  |  秋田県  |  不明  |  2012年05月25日

    2011年3月15日に51歳の若さで他界したロシア系アメリカ人の天才マエストロ、ヤコフ・クライツベルク氏はペンタトーンから数多くのすぐれたCDをリリースしました。この追悼盤CD2枚組はその中からえりすぐりの曲を集めたアルバムです。クライツベルク氏はアメリカとヨーロッパの主要な交響楽団、歌劇場で卓越した仕事をされましたが、亡くなった時点ではモンテカルロ・フィルの音楽・芸術監督、オランダ交響楽団及びオランダ室内管弦楽団の主席指揮者兼芸術顧問、ウイーン交響楽団主席客演指揮者の地位にありました。モンテカルロ・フィルの総裁であるカロリーヌ王女は、就任後のわずか2年間にオーケストラを通じてマエストロがモナコ公国に与えた偉大な芸術的貢献に対し、2011年秋に本拠地とするコンサートホールにクライツベルク氏の名を冠しました。またウイーン市は、大巨匠たちの眠るウイーン中央墓地の一角をクライツベルク氏の終の安らぎの場所として提供しました。若手バイオリン奏者の筆頭にあるユリア・フィッシャーを初め、チェロ奏者のダニエル・ミューラーショットやピアニストのマルティン・ヘルムヒェンなど若く才能ある音楽家たちを育てることにかけては天下一だったマエストロは、彼らと共演したCDも数多く残しております。この追悼盤には、ピアニストとしてユリア・フィッシャーと競演した曲が納められており、マエストロがいかに卓越した演奏者であったかということを証明しております。筆者はクライツベルク氏の大ファンとして、来日された時の演奏会はもちろんのこと、ベルリンを初めとするドイツの数都市やウイーンで行われた演奏会を数多く聴き、その独特の指揮ぶりにマッチしたシャープな演奏に毎回心を打たれました。マエストロの指揮、ウイーン交響団によるブルックナーの交響曲第7番がグラミー賞を受賞したことからも分かるように、どのCDも文句なしに素晴しいものですが、あの独特の小気味よい指揮を目で見、美しい音を生で聴くことが永遠にできくなってしまったことが残念でなりません。CDを聴きながらいつまでもマエストロの偉大さ、優しさを心に刻んで行きたいと思います。

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