イングリッシュ・ペイシェント
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u.f.o.313 | 東京都 | 不明 | 2021年06月22日
この映画は第二次世界大戦というインパクトのある時代背景のなかで、アフリカの砂漠を舞台としているうえに、そこで飛行機スペクタクルなどが繰り広げられ、あらゆる国籍と人種が入り乱れるという、なんとも多様で壮大なスケールの設定をもっている。でも、その中で本筋として描かれているのが、ごくごく私的な秘め事でもある「禁断の愛」。そういう意味では、少し独特な作品といえば、そうなのかもしれない。ただ、こんな壮大なスケール感の中で、陳腐にならない形で「禁断の愛」を描けたのには、出演した俳優陣の力が大きいと私は思っている。その俳優が主役のレイフ・ファインズであり、ジュリエット・ビノシュである。 よく「行間を読む」という表現が使われるが、レイフ・ファインズとジュリエット・ビノシュの演技のなかには独特な「間」があり、両者はまさに演技の中で「行間を読ませる」という表現がうまい俳優だと思う。主演のレイフ・ファインズの演技の根底には常に「絶望」が横たわっていて、禁断の愛の激情の底にも「絶望」への道筋しかない感じが濃厚に表現されている。そして、その「絶望」をまとった主人公とは対照的に「絶望」というものを知らない無邪気な看護師を演じるのが「ポンヌフの恋人」のイメージがまだ冷めやらぬ頃のジュリエット・ビノシュ。この看護師もまた、禁断の愛を見つけてはいるのだが、映画のラストでは主人公から「絶望」のバトンを渡されてしまう。映画の設定はとても派手なのだが、この二人の心の深度と関係性がとても重要な映画なだけに、作品を見る度にこのキャスティングの絶妙さには感嘆させられる。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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たつ | 埼玉県 | 不明 | 2011年02月06日
民族、そして国家と個人。その問題を深く考えさせてくれる作品。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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