ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番、ブリテン:シンフォニア・ダ・レクィエム、アイヴズ:答えのない問い、アダムズ:包帯係 カルマー&オレゴン響
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MISPRISIONER | 東京都 | 不明 | 2012年03月30日
カルロス・カルマーは、ノーマルなクラシック音楽ファンにとってはほとんど無名に近いと思うが、現在、アメリカを中心に活動している50代中盤の中堅指揮者で、録音の数は1ダース近くになる。彼の録音の最新作であり初のSACDとなる本盤は、その中でも群を抜いた内容を有しており、近・現代の管弦楽作品ファン必携の一枚といえる。特にブリテンの《シンフォニア・ダ・レクイエム》とヴォーン=ウィリアムズの交響曲第4番は、同曲盤の中でもトップクラスの演奏で、オレゴン響の力感に満ちたなマッシヴなサウンドは、作品に相応しい。細部までとても精緻な表現を行き渡らせ、なかなか濃密な表情をもっているし、色彩鮮やかだが、そうした効果がこれみよがしにならないのがいい。このような優れた録音が、ライヴ収録というのも驚きで、演奏はもちろん、音質・音響的にもそのハンディは全く感じられない(ちなみに、オレゴン響の本拠地アーレン・シュニッツァ・ホールは、東京文化会館的な、どこにでもありそうな中堅ホール)。中でもヴォーン=ウィリアムズの交響曲は、若きバーンスタインを彷彿とさせる、シャープで切れ味の良いエッジの効いた演奏で、もしかするとこの曲の録音のファースト・チョイスになるかもしれない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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