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ペルゴレージ (1710-1736)

CD スターバト・マーテル、カンタータ『オルフェオ』、他 ネトレプコ、ピッツォラート、パッパーノ&聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団

スターバト・マーテル、カンタータ『オルフェオ』、他 ネトレプコ、ピッツォラート、パッパーノ&聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年04月10日

    昨年、生誕300年を迎えたペルゴレージは、後の世に活躍したモーツァルトに匹敵する才能を有した作曲家と評されているが、若くして夭折したため、現存する作品はさほど多いとは言えない。ただ、その中でもスターバト・マーテルは、ペルゴレージの代表作であるばかりでなく、その後に作曲された、様々な作曲家の手によるスターバト・マーテルの中でも、随一の傑作の誉れ高き名作(ロッシーニの名作との優劣は議論が分かれるところかもしれない。)である。同作品のこれまでの名演としては、一昨年、声楽曲部門においてレコード・アカデミー賞を受賞したアバド盤(2007年)が記憶に新しい。大病を克服した後、その芸風に深みと鋭さを増したアバドによる滋味溢れる指揮と、若くて才能のある音楽家で構成されたモーツァルト管弦楽団によるフレッシュな息吹を感じさせる清新な演奏が絶妙の魅力を誇っていた。独唱も秀逸であったが、特に、コントラルトのサラ・ミンガルドの名唱が極めて印象的であったことも忘れてはならない。これに対して、本盤は、何と言ってもアンナ・ネトレプコの深みのある名唱が売りと言えるだろう。とてもソプラノとは思えないような重心の低い発声であり、どちらかと言えばオペラ的な発声と言えるもの。これは宗教音楽初挑戦のご愛嬌と言った側面もあろうかとも思うが、楽曲の核心に切り込んで行くような奥行きの深さにおいては、無類の名唱と評価できるのではないだろうか。コントラルトの若きマリアンナ・ピッツォラートも、ネトレプコと一体となって、重厚な歌唱を披露しているのも聴き応え十分である。イタリア指揮界の俊英であるパッパーノの指揮は、さすがに円熟の境地に達したアバドと比較するとどうしても分が悪いと言えるが、それでも、演奏全体に顕著なオペラ的な迫力においては(宗教音楽らしくないとの批判も十分に予測はされるが)、本盤の方をより上位に置きたいと考える。併録の「閉ざされた中心に」におけるネトレプコの思い入れたっぷりの絶唱は我々聴き手の肺腑を打つのに十分な迫力を誇っているし、「ここは平野、ここは小川」におけるピッツォラートの名唱もネトレプコにいささかも引けを取っていない。シンフォニアも湧き立つような力感に満ち溢れた素晴らしい名演だ。俊英パッパーノの指揮の下、最高のパフォーマンスを示している聖チェチーリア音楽院管弦楽団にも大いに拍手を送りたい。

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    angel  |  東京都  |  不明  |  2011年03月21日

     ネトレプコの声が予想以上に、暗く太くなって、まるでアルトのよう。それに呼応してピッツォラートはその上?下?を行くコントラルト。さらに暗く太い。演奏はかなりオペラティック。この前に出たフィンクの録音と比べるとまさに好対照。個人的にはこちらも好き。ただしDVDで見る録音セッションの演奏は、出だしからあまりよくない、CDを後から聞いて、ほっとした。ネトレプコのターニングポイントにこの後なるかもしれない録音、ペルゴレージのスターバトマーテルコレクションには是非入れておきたい。

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