エリーザベト・シュヴァルツコップ EMI録音集(10CD限定盤)
検索結果:3件中1件から3件まで表示
-
カラスの息子 | 島根県 | 不明 | 2016年01月01日
不世出の名歌手、シュヴァルツコップの幅広いレパートリーを鳥瞰するに充分なセットで、これがかつてのCD新譜の一枚分の価格で手に入るのだからありがたい時代になったものだ。シュヴァルツコップの素晴らしさはその深い洞察力と隈どりの濃い表現力、そして得も言われぬ上品なウィットとコケティッシュに包まれていることにあると思う。既に購入している曲も多いのだが、整理の悪いのが仇となり、いざ聴きたいときに、どこにあるのか判らないという体たらく。このセットがあれば、大抵の曲は含まれており大助かり。残念なのは、四つの最後の歌はアッカーマンとの録音より、やはりセル指揮のステレオ録音による濃厚な表現が欲しかったと思うくらいで妥当な選曲かと思う。イタリア・オペラも、かつて椿姫のヴィオレッタも持ち役に持ちながら、カラスのそれを聴いた後は、レパートリーから外してしまったシュヴァルツコップだが、ベームの指揮で歌ったリューもとても個性的。またカラヤンの指揮で歌った「私のお父さん」もあまりに耽美的な表現で、イタリアのソプラノ達とははっきり一線を画した個性的な歌唱だ。オペレッタもかつてクライスラーの演奏でその歌唱法を体得とたというシュヴァルツコップ。そのすばらしい世界をご存じない若い音楽ファンの方々に、是非一聴をお勧めしたい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
Mickey | 埼玉県 | 不明 | 2011年06月14日
既に所有している録音が多く含まれているが、バジェット価格なので購入してみた。作曲家別の編集なので、初めてこの歌手を聴いてみようという入門用にはふさわしいかもしれない。私にとっては現在国内盤で聴けないプッチーニ、ジャンニ・スキッキの「お父様にお願い」が聴けたのが最大の収穫。後年のステレオ録音(未CD化?)ではなく、カラヤンとのモノ録音の方が収められている。その遅いテンポでネットリと歌われた歌唱は麻薬的な魅惑を放射していて、これが聴けるだけでもこのセットを購入する価値はある。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
蓮華人 | 千葉県 | 不明 | 2011年04月06日
バッハは息継ぎが大きくアウトだった。モーツァルトは表情が硬くいまいち。やっぱりオペラティックな輝かしい歌声がベスト。10枚のセレクションが、大英帝国的、教条主義的雰囲気で、エンタテイメント的な造りとは程遠く、まあ期待してはいけなかったのでしょう。最高をつけるのは無理かな。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:3件中1件から3件まで表示