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ポポフ、ガヴリイル(1904-1972)

CD 交響曲第1番、第2番 プロヴァトロフ&モスクワ国立響、モスクワ放送響

交響曲第1番、第2番 プロヴァトロフ&モスクワ国立響、モスクワ放送響

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    現代ハイエンドを見限った男  |  不明  |  不明  |  2012年05月03日

    やはり1番が凄い。冒頭の一撃でもうやられてしまう。魂が削られるようなあのオネゲルの5番の出だしと双璧だ。不協和音の嵐なのにむしろそれが快感となり、あの「トリスタン」をも上回るトランス状態に陥ってしまう。ただしあまりの飽和感のために体調の良くない時にはクタクタになってしまうので注意。プロヴァトロフの指揮も凄絶極まる。ちなみに私が持っているのは消滅してしまった英OLYMPIA盤だが、それを復活させてくれたVeneziaレーベルには拍手喝采である。

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  • ★★★★★ 

    MISPRISIONER  |  東京都  |  不明  |  2011年11月30日

    やはり、ポポフ作品のファースト・チョイスといったら本番をおいて他にない。ロシア・アヴァンギャルドの音楽には、殊オーケストラ音楽にあっては主に2つの類型がある。後期スクリャービンのようなネオ・ロマンティシズム派と、ルリエのような新古典派だ。本盤に聴かれるポポフの音楽は、明らかに前者で、交響曲第1番のフィナーレなどは、スクリャービンの《プロメテウス》やグリエールの交響曲第3番《イリヤ・ムーロメッツ》を髣髴とさせる。その素材の多くが、戦争ドキュメンタリー映画『モスクワ近郊におけるドイツ軍の壊滅』(1942年)への深い感銘から製作された、F・エルムレル監督作品『彼女は祖国を守る』のサウンドトラックからとられた交響曲第2番は、1943年の作品で、モダニズム性は大きく後退しているが、音楽の傾向は同様だ。プロヴァトロフは1929年生まれでロジェストヴェンスキーより2つ、フェドセーエフより3つ年上、スヴェトラーノフの1つ下の中堅指揮者(2010年5月3日没)。ショスタコーヴィチのオペラ《カテリーナ・イズマイロヴァ》、プロコフィエフの《3つのオレンジへの恋》、チャイコフスキーの《オプリチニク》など、主にオペラの録音で知られる(かの有名な、ネミローヴィチ=ダンチェンコ音楽劇場の指揮者だったこともあり、その際、《カテリーナ・イズマイロヴァ》を初演した)。コンサート指揮者としては、71年から81年までクイブイシェフ(現サマーラ)・フィルのシェフを務めた他は、主に劇場を活動の場としていた模様。劇場で、様々な作品の初演を手がけたためか、初演以来一度も演奏されたことがないような作品の演奏も実に堂に入ったもの。また、なんといっても、これ以上ないというパワフルなオーケストラのサウンドはこの種の音楽を聴くには最適で、特に両曲のフィナーレで何分も続く、コーダの壮大なコラールのド迫力は、異盤では決して体験することが出来ないものだ。しかし、モスクワ国立響やモスクワ放送響(ロジェヴェン時代の録音)にとっては、これが普通なのであろう。従って、その中には十分感興がこもっており、決してコケ威しでない意欲的な表現に満ちており、造形的にも無理がない。

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  • ★★★★★ 

    ヒデ  |  神奈川県  |  不明  |  2011年06月27日

    何れの交響曲(特に第1番)も忘れ去られた曲ながら最高に素晴らしい曲で、とても満足しました。しかも演奏も充実しており、正に名盤といえます。

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  • ★★★☆☆ 

    ユローヂィヴィ  |  大阪府  |  不明  |  2011年04月27日

    ショスタコーヴィチのちょっと先輩にあたるGavriil Popov(1904‐1972)。 ポポフの交響曲はショスタコーヴィチのように同時代をしっかり見つめてそれが音楽作品にはっきりと現れているように思う。 交響曲第1番の第2楽章など楽園にふと迷いこんだような美しい瞬間もある。 交響曲第2番第1楽章は死を悼むような悲壮感が漂うが、そこからは民族の証しのように民謡的な旋律をたどることができる。 第2楽章ではストラヴィンスキイのバレエ音楽『ペトルーシュカ』でおなじみの旋律が出てきて定期市の明るさと楽しさ、暖かさを表現しているようだ。 指揮のGennadi Provatorovは今回初めて知ったが素晴らしい演奏を聴かせてくれる。

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  • ★★★★★ 

    レインボー  |  不明  |  不明  |  2011年01月24日

    ショスタコーヴィチと同時期に活躍した、ポポフの珍しい作品集。 収録されているのは、ロシア・アヴァンギャルドの傑作の一つとされる第1番と穏健な作風に転換後の第2番を収録、共に録音は少なく、私が聴いた事があるのは2番のみ。 プロヴァトロフの演奏はまさにロシアン・サウンドであり、全盛期のソヴィエトのオケの凄さが良く分かる演奏だ。 録音はかなり開きがあるが、時期を考えれば、それほど気にならないと思う。

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  • ★★★★★ 

    葉月  |  高知県  |  不明  |  2010年11月05日

    ボツスタイン盤しか聴いたことがなく、噂のプロヴァトロフ盤を是非耳にしたい、とかねてから念願していた。ボツスタイン盤のロンドン響も、スタミナ無尽蔵の金管群が好演しているが、全盛期のロシアオケの音はやはり凄まじい。旧ソ連音楽はこうでなくては。第1番はショスタコーヴィチに傑作第4番を書かせるきっかけともなった作品で、初演後1980年代までお蔵入りとなったその後の経緯も良く似ている。恐ろしく張り詰めた響きを持つ作品で、様々な要素が入り乱れるショスタコーヴィチよりも表現の集中力は上かもしれない、とさえ思わせる。社会主義リアリズム路線に転換してからの第2番も、一般に判り易い平明な音楽と評されているが、良く聴けば一筋縄ではいかない。終楽章のクライマックスに、ショスタコーヴィチ第5番のラルゴと似たような慟哭の響きを感じるのは私だけだろうか。

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  • ★★★★★ 

    motta  |  広島県  |  不明  |  2010年10月15日

     ロシアアヴァンギャルドの作曲家として名前は聞いていたものの、私の持っていたCDは、メロディア盤の室内交響曲2番という民族風のいかにもソ連らしい曲で特に気にとめてはいなかった。sym1は、複雑で大がかりな曲で、革命が希望に満ちていた時代の熱気が感じられ、多種の曲想が混沌と絡み合っていく様はショスタコヴィーチの4番を思わせる。実際ショスタコーヴィチが触発されたともいわれている。sym2は当局の方針にそったソビエト的賛歌の様な曲でsym1との隔たりは大きい。この時代は、建築や美術の世界でも前衛的なものが多く生まれ西欧にも影響を与えたが、すべて抑圧された。ソ連の全体主義というものがいかに文化を崩壊させていったか大変悔やまれる。

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