猫は知っていた 仁木兄妹の事件簿 ポプラ文庫ピュアフル
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苺 | 不明 | 不明 | 2021年04月10日
数年前に世田谷文学館で仁木悦子の展示があり、そこで知りました。 私は寡聞にして仁木悦子のことを全く知らなかったのですが、ミステリ好きの方の間では有名な方だったのでしょうね。 展示を見て興味がわき、手に入る作品をいろいろ読んでみました。 本作は江戸川乱歩賞受賞作で、彼女の最も有名な作品の一つだと言えます。 昭和三十年代初めに書かれたので、今とはかなり生活が違う世界を描いているのですが、古臭さはなく、代わりに懐かしさと味わい深さが残るのは、作者の力量の大きさによるものです。 植物学専攻の兄・雄太郎と、音大生の妹・悦子が、ある医院に間借りをするところから話は始まります。 「間借り」っていうところが既に昭和中期ならではの設定ですね。 医院の庭先には防空壕跡があるところも昭和です。 ミステリとしても面白いのはもちろん、そんな「昭和感」を味わえるのも大きな魅力です。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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