未聴者  |  不明  |  2009年06月18日

最初期のオラトリオの名作「聖アレッシオ」によって音楽史上に名を残すローマの作曲家＝ハープ奏者ステファーノ・ランディ(1586-1639) 北イタリアでモンテヴェルディが活躍していた頃、カラヴァジョやカラッチ兄弟の追従者たちがドラマティックな新絵画を追求していた時代に、 ローマ音楽界で主導的な立場を保っていたランディの楽曲には、当時のあらゆる音楽語法・詩的修辞が凝縮された珠玉の名作ばかりなのだった− 英国人とナポリ人の間に生まれ、キャシ・バーベリアンやイタリア民族歌手にも師事してきた異色の古楽歌手マルコ・ビズリーをゲストに、 実力派ぞろいの古楽集団ラルペッジャータが創り上げた名アルバム。 現代フランスが生んだ最高級レーベル・ALPHAならではの秀逸な企画、鮮烈な演奏と空気感あふれるナチュラルな録音に、ぜひ本作で触れてみて下さい。 お問い合わせは:株式会社マーキュリー