Six/NiNe
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PIECE OF MY SOUL | 不明 | 2007年10月07日
'95年発表。2年振りの新録アルバムとなった本作は、今までの一方的なコンセプチュアル指向とは全く異なる仕上がりになっている。櫻井敦司が描く破壊と創造、生と死、真実と嘘といったアンビバレントな世界をハード、ハウス、ファンク、レゲエなど、それぞれ違った色彩に塗り分けられた曲で構成されている。しかし、全ての曲が根底で緻密に結合しているのだ。言わば、同じ源を中心とした分散的なコンセプト作品といえる。単なる表面的な変化を求めた音とは重みが違うのだ。 前作の「darker than darknes」のサウンドとは豹変している。とは言え、ギラギラと鋭く尖った音からチープなロー・ファイ・サウンドまで、世の中のあらゆる音の博物館よろしく緻密にレイアウトするBUCK-TICKサウンドは健在で、豹変したのはレイアウトの部分だ。これまではアクの強い音を中心に配置されていた感があったが、本作は曲、アルバム全体を見渡して適材適所にちりばめている。強い個性をガッチリまとめあげたサウンドは迫力だ。 意味深なタイトルは「相反する物」を象徴していると思われるが、プレイ面においてもアナログとデジタル、クリアーとノイジー、オーソドックスとアバンギャルドといった相反する要素が随所に盛り込まれている。特に今まで通りアバンギャルドなプレイを聴かせつつも、パワー・コードによるヘビーなリフなどギター本来のサウンドを活かしたオーソドックスなプレイも多く、それがまた激カッコイイ。オーソドックスな中にも彼ら独自の感性がしっかり息づいているのだ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ジムザム13 | 不明 | 2009年06月15日
人生のお供となる一枚です(笑)特に鼓動・・・ぜひ誰かを愛してる人、自分の存在価値を見出だせない方、そして普通に美しい曲に出会いたい方は聴いてください!!俺はPVを見て、曲の美しさにハマり、そしてその歌詞に心打たれました。“なぜ産まれたかわからない それでも激しく 生きていたいと思う 愛されてるなら ごめんなさい ありがとう”・・・そうですあなたは独りじゃない。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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世捨てマン | 不明 | 2009年02月10日
ある意味問題作dtdから2年経過したが このアルバムで更に深い所にたどり着いた彼ら。 自分はNのALバージョンに注目した。歌詞の変更(アルバムの方が先だったはず)シングル向きにか櫻井の心境の変化かはわからない。ただこっちの歌詞“誰かが生きれば泣いてやるさいつでも 誰かが死ぬなら笑いかけてやるのさ 真実を”このように最近あった森山直太郎の歌詞の問題と並ぶ危うさ…この後少しずつだが櫻井は精神的に上を向いて生きてるんだろうか 今でも俺はこのアルバムから浮上出来ずにいる0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Iris. | 不明 | 2007年09月03日
††僕は感動しました“鼓動”という謳が宿している詞世界に触れたときに。嗚呼何なのだろうこの表現力、これはテクニック云々の次元ではなく、生命(タマシイ)の奥深くから止むに止まれずに跳び出して来た“真実の声”なのだなと思いました。“唄”のもつ本質もまた然りであると思いました。“Loop”にもまたそれが色濃く宿っていると感じました。“Loop”好きです、語り掛ける様な、囁き掛ける様な、呟いているかの様なその雰囲気が。“デタラメ野郎”も“Kick(大地を蹴る男)”も“密室”もどれにも惹かれてしまいます。“デタラメ野郎”は一度壊れながら一人カラオケで歌ってました…(笑っ)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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おっさん | 不明 | 2007年06月28日
'95年発表。いわゆるビート・バンドを始点に持つバンドの中でもBUCK-TICKは当初から「成型度」の高い5人組だったと思う。髪の毛はビシッと天をめざし、黒系のファッションは先達によってある種の類になっていた。わかりやすいメロディと速いビート、ハマリのいい日英チャンポン詞はまたたく間に受け入れられた。 初めからフォルムをしっかり持したバンドにまま起こることは、そこからの逸脱と破壊である。B-Tはものすごいスピードでそれを行った。解体構築がひと筋の脈になったのは「狂った太陽」ぐらいからだと思う。ベスト・アルバムやリミックス盤も含めて、彼らは総動員体制で次々と過去を解体していったのである。「Somewhere Nowhere」という曲では「どこだかわからないがこっちだ」と自然発生的かつアドリブ的に叫ばれるのであるが、実に彼らの足跡を言い当てた「詞」だと思う。シーンを見渡せば、相変わらず「始点部分」では演奏する人間こそ違え同系フォルムの楽曲を歌うバンドが後を絶たない。B-Tは、おそらく何かを自分たちに課してここまでやってきたのだろう。同郷の先達・BOφWYは解散することによって冷凍保存されてしまったけども、B-Tは何かを課し動き続けるこでφ(ファイ)である自分たちを探し当てたと言っていい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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