沈黙の春 新潮文庫

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    ねも  |  兵庫県  |  不明  |  2019年01月13日

    本書は、極めて早い段階で、農薬や化学物質の危険性を訴えたもの。 50年以上も前に刊行されたものなので、現代の科学的知識からすると誤りも見られるが、全体としてはその先見性は疑うべくもない。 当初は化学薬品工業などからも攻撃をうけたものの、徐々にその内容が知られ、部数も伸び、著者の立場を支持する人は増えていった。 書名は、昆虫や小動物などが農薬で激減し、それを餌とする鳥たちが春になっても鳴かないことを意味している。今から10年前に刊行された『ハチはなぜ大量死したのか』の原題『 Fruitless fall』(直訳だと、実りなき秋)は本書を意識しているが、最初の刊行から50年を経てもなお影響力を持つ本書の凄さを物語っている。 20世紀後半に刊行された書物のなかでも、もっとも影響の大きかったものではないだろうか。

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