ruru  |  東京都  |  不明  |  2009年06月16日

私はこのCDしか持っていないので音質については何も言えませんが、演奏は素晴らしいと思います。トッカータとフーガはストコフスキー版で、本人の演奏とは違った意味で非常に派手。ほかにも様々な編曲家によるバッハはとても楽しめます。ボレロは最初は標準的なテンポながら、終盤の過激な盛り上げっぷりには思わず笑みが。剣の舞もかなり速くてドンチャン騒ぎ。そして当たり前のように随所に出てくるフィードラー流の改編。他の曲も如何にも『シンフォニック・スペクタキュラー』といった感じで楽しい演奏。

 

いまちゃん  |  横浜市  |  不明  |  2008年10月30日

フィードラー最晩年の録音集。このセットは選曲がいいものの、残念ながらリマスタリングがおかしい。音が異常に高音よりで低音域がスカスカ。あのグラモフォンのオリジナルス・シリーズに近い。今回３０年以上前の初出時の外盤レコードと一部の曲を比較してみたが、レコードの方はすこぶるまともな音。いくらリマスタリングとはいえ、サウンドをこんなに変えてしまうのはアーティストに対する冒とくに近いと思う。