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ブーレーズ、ピエール(1925-2016)

CD ピアノ・ソナタ第1−3番 ユンパネン(P)

ピアノ・ソナタ第1−3番 ユンパネン(P)

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    ミカウ  |  東京都  |  不明  |  2008年05月24日

    どの曲も模範的。技術的にも音楽的にも安定感があってよく弾けている。さすがにブーレーズが推薦するだけのことはあるという感じである。 演奏の難しい第2ソナタはポリーニのそれに比べればゆっくりとしたテンポであるが(楽譜によればこれくらいの速さが普通らしい)冷静でよく考えて弾いているのが伝わってくる。 また機械的になりすぎず音に温かみやどこか人間臭さがあって聴きやすい。 これといった欠点はそれほど見当たらず、ブーレーズのソナタ集の音源の中では一番薦められる。

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    un portrait  |  東京都  |  不明  |  2005年12月10日

    概して音の組み立て方に頭の良さを見る。第2ソナタはやや煮え切らぬ観があり、第1もエマールの名演(ERATO)の印象が強すぎるためかどこか格別には聞こえないのだが、第3の出来は素晴らしく、今までに聴いた中で一番得心が行った。特に《星座‐鏡》で卓越した残響の扱いが聴かれ、録音もそれを明瞭に捉えている。第2を聴くならポリーニ(DGG)かPi-Hsien Chenの新録(Hat Art、第1や3も入っており、それらも素晴らしい)を薦めたいが、当盤は水準も安定しているし、それに3曲纏めて録音された事にも価値があろうから是非とも一聴をお薦めしたい。

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