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Mendelssohn / Tchaikovsky

CD [USED:Cond.A] Tchaikovsky & Mendelssohn: Violin Concertos

[USED:Cond.A] Tchaikovsky & Mendelssohn: Violin Concertos

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  • ★★★★★ 

    slave  |  東京都  |  不明  |  05/October/2023

    ミルシュテインはあまり日本では知られていないのだろう。アウアーの高弟として、エルマン、ハイフェッツ、ミルシュテインはヴァイオリン演奏伝統の系譜としては必ず聴いておきたい演奏家である。この3名のなかでは、ミルシュテインは、造形と解釈と歌い回しの均衡美を崩さないという点では稀有のヴァイオリニストである。それでいて音が美しいのである。 ヴァイオリン演奏というものは、その音の美しさに耽溺してぐずぐずと歌うか、腕力に任せて弾ききってゆくかという、いずれも楽しい途ではあるものの、そういう情動的な音楽をやることが多いものだと思う。ところが、ミルシュテインは、より冷静で高潔であり、彼の理想は高いものだ。それを「冷たい」とか「そっけない」という聴かれ方をしてしまうのは、彼の真価を見過ごしてしまう聴衆にとって不幸なことだろう。 この録音の最大の聴き所は、メンデルスゾーンの第一楽章の冒頭の3分目のヴァイオリンの入りからの数秒だ。彼が体を傾けたのだろうか、ヴァイオリンの音がオフマイクになり、会場からの反響音が主体になっている箇所がある。これが彼の「プラチナ・トーン」だ。ヴァイオリン協奏曲は、ソロにマイクを立て、近接録音を行うことが多い。こうすると、2つの点で問題が起こる。第一は、言うまでもなく、本当はずっと小さいはずのヴァイオリンの音が拡大されてしまうこと。第二は、一流の演奏者はホールからの反射音を聞きながら音を作っているのにもかかわらず、その反射音をカットして直接音を収録してしまうことだ。ヴァイオリンのステージ上の音は「ウルフ・トーン」と言って、雑味があり汚く聴こえる。それが客席ではとろけるようなプラチナ・トーンになるのである。ミルシュテインの音は、細身であるが、会場の隅までよく通る音だったと言われている。それが、このCDの件の箇所で聴かれる音である。ミルシュテインの録音を聴くときには、彼の音量のバランスと音質とを補って受け取らなくてはならない。それでも彼の偉大さが分かる録音は少なくない。例えばキャピトル時代のグラズノフやサンサーンスの協奏曲を聴けば、その端正で高貴な造形と青白い情熱が感じられない人はいないだろう。放送録音では、サバタ、あるいはパタネとのブラームスの協奏曲が有名だ。いずれもインテンポ・カンタービレの名手であるイタリアの指揮者とミルシュテインが絶好の組み合わせとなっていることは、ミルシュテインの音楽性を考えると、余りに当然のことに思われる。

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  • ★★★★★ 

    じゅんとねね  |  北海道  |  不明  |  20/August/2019

    この歳にして、初めてこのCDでミルシテインと出会いました。この二曲、とても感銘を受けました。オイストラフのようでもあり、ハイフェッツのようでもある。とても素晴らしいヴァイオリンにうっとりさせられました。二曲とも第2楽章の美しさは例えようもなく、他に類例のないものだと思いました。ウィーンフィルも甘美な競演をしていて最高でした。私のベスト盤になりました。

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  • ★★★★★ 

    greyfalcon  |  福岡県  |  不明  |  23/March/2014

    ミルシテインは若い頃、完璧な技巧ですいすいと水上のアメンボよろしく自在に弾き飛ばしていくスタイルだったので、その真価が理解されているとは言い難い巨匠の一人だ。味付けがあっさりしているうえに、稀代のテクニシャンなので冷たい演奏と感じる人が多かったのだ、と思う。ところが、その怜悧な妖刀のごとき煌めきの下には、熱い情念の炎が揺らめいているのだ。これに気づくと表面上のつれなさの下の深情けが良くて堪らなくなるのだ。若い頃から年季の入ったミルシテインのファンは、私同様このメカニズムによるものと思う。いくらミルシテインでも歳をとってくると、豊穣なとろみが出てきて丁度良い塩梅になり、ようやく一般受けするようになった訳である。両曲ともにゾクゾクする煌めく音色で弾かれるスタイリッシュな名演をお試しあれ。

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  • ★★★★★ 

    greyfalcon  |  福岡県  |  不明  |  23/March/2014

    ミルシテインは若い頃、完璧な技巧ですいすいと水上のアメンボよろしく自在に弾き飛ばしていくスタイルだったので、その真価が理解されているとは言い難い巨匠の一人だ。味付けがあっさりしているうえに、稀代のテクニシャンなので冷たい演奏と感じる人が多かったのだ、と思う。ところが、その怜悧な妖刀のごとき煌めきの下には、熱い情念の炎が揺らめいているのだ。これに気づくと表面上のつれなさの下の深情けが良くて堪らなくなるのだ。若い頃から年季の入ったミルシテインのファンは、私同様このメカニズムによるものと思う。いくらミルシテインでも歳をとってくると、豊穣なとろみが出てきて丁度良い塩梅になり、ようやく一般受けするようになった訳である。両曲ともにゾクゾクする煌めく音色で弾かれるスタイリッシュな名演をお試しあれ。

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  • ★★★★★ 

    爺さん  |  千葉県  |  不明  |  05/December/2012

    初めて聞いたチャイコのヴァイオリン協奏曲がこれであった。演奏の良し悪しよりも魅力的なメロディーラインに魅了され、ハイフェッツとか色々聞いてきた。ここ数年は五島みどり/アバドが定番であった。ふと「ミルシティンってどんなだったかなぁ」とCDを買って改めて聴いてみた。こんなにも端正で真面目な演奏だったか、この盤を最初に選んでよかったなぁとしみじみ思ったものである。アバドは五島みどりの時と比べるとやや早めのテンポで快活ではあるが、オケ単独の部分では若干押しが弱い様に感じる。五島みどりとの共演の時の方かパンチが効いていて好きだ。そんな感じも、ミルシティンと協奏している部分では良い塩梅の力強い演奏に聴こえるから不思議だ。名演である。

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  • ★★★★☆ 

    高橋川流  |  山形県  |  不明  |  03/February/2012

    チャイコフスキーの方は、録音のレベルのせいでしょう、おとなしめの再生音でしかないのが残念。それに、ミルシテインの美音にはメンデルスゾーンの方が合っているような気がします。小生の興味は、アバドとウイーンフィルにもあって購入した次第です。良かったと思います。

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  • ★★★★★ 

    オットー  |  滋賀県  |  不明  |  26/October/2011

    EMIのものばかり聞いていたので,ミルシテインの演奏の硬さがどうも気に入らず,好きになれなかったのだが,晩年のDGに入れたものも聞いてみようという気になってとりあえずメンコンを買ってみた。ところが!!!EMIのものと全然違う。極細の美しい線で,ビブラートがすごく綺麗。ぞくぞくっとする瞬間がある。メンコンの冒頭はなかなかどのヴァイオリニストで聞いても私の心は感動してくれず困っているのだけれども,クライスラーとミルシテイン(DGの!EMIのは感動しないが笑)ぐらいだろうか。そして,何よりびっくりしたのが,ミルシテインはロマン主義を排したシェリング系かとずっと思っていたのだが(そしてEMI盤はたしかにそんな主義なのだが),晩年になってすこし演奏が変わったように思える。クライスラーもびっくりの大胆なポルタメントも時折に入る。よく歌うし(これもEMI盤にはなかった特徴!),歌い回しもそれなりにうまい(それなりに・・・だが)。ふつうは年を取るほど演奏は端正になる傾向が普通だが(それともホロヴィッツみたいに乱暴になるとか,いろいろ道はあるが。),ロマンチックになるというのはあまり聞かない話だ。カラヤンはねちっこくなって枯れていった感じだし,ティボーは技術の限界が来てめちゃくちゃになったし・・・。だいぶ話がそれたが,このメンコンはおすすめである。ミルシテイン嫌いのわたくしがいうのだから間違いないです。アンコールプレスもされたことだし買ってみては??

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  • ★★★★★ 

    音楽連合  |  山口県  |  不明  |  19/June/2010

    フェラス/カラヤン盤でチャイコを聴いたが、このミルシテイン/アバド盤も出来ははっきり言って良い。1972年録音だが、未だに多くのファンから好評価を得ていることが信じられない。ミルシテインの巧みな腕前と甘美漂う音色、アバドとウィーンフィルのサポートも充実している。初心者には最適な1枚だ。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  01/June/2010

    1972年ミルシティン本盤録音演奏時推定69歳頃のメン・チャイヴァイオリン協奏曲です。特にチャイコフスキーの方はミルシティンは割りと過去何回か数(DVDも含め1940年来4〜5回?)を重ねた録音であり相変わらずその端正な演奏ぶりは本盤でも健在であります。大体ミルシティンはルックスから中々貴族的雰囲気を持ったヴァイオリニストで冷たく技術を見せびらかすアプローチを想定しがちですが決してそういうことはなく曲の本質に迫った数々の名盤を残しております。それに本盤のバックがメン・チャイには珍しくVPOで聴けるというのがミソだと思います。指揮はまだ若いアバドて゛当たりの柔らかいサポートをしています。チャイコフスキーの方は演奏タイム@17’01A6’14B8’56とやや短い印象でとにかく演奏自体所謂ロシア的な大層なものではなく第1楽章の途中入るオーケストラ全奏でもある余力を感じさせます。第3楽章出だしはこの演奏にしてはヴァイオリンは長めに引っ張ります、最後の方もとかく女性ヴァイオリニストが髪を振り乱しての処ですが本演奏は単にベテランの味に陥るのを若いアバドの指揮がVPOサウンドで救った感じもありますね。メンデルスゾーンの方(こちらは過去録音としては1940年代ワルター/NYP共演といったものも残されています)もVPOバックが珍しくタイムが@11’29A7’48B6’26とやはりあっさり感があります。第2楽章少し早目ではありますがオーケストラだけの箇所ではアバド指揮がロマンチックに顔を現すのを面白く聴きました。全体チャイコフスキー同様端正に終始しますが私はこの演奏その気高さがポイントなのですが正直もう少し女性的なエロコッテリさも欲しくは思いました。素晴らしい盤です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★☆ 

    レオブルー  |  東京都  |  不明  |  13/October/2009

    バッハでびっくりしてこちらも買ってみました。演奏はしっかりとした出音が期待どうりでしたが、ディスクのオケのオト悪く残念です。再販で安くするたびに手抜くからなあ・・。

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  • ★★★★★ 

    東京シャルプラッテン  |  東京都  |  不明  |  28/May/2009

    私がこれらの作品を聴いたのは、このレコードが最初である。未だに色あせない。いやむしろこれより魅力のない演奏が量産されている。安心して初心者に勧められる一枚。

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  • ★★★★★ 

    ななみみ  |  栃木県  |  不明  |  23/April/2009

    メンコンについて、音質も良く、アバド/VPOのサポートは終始優しくミルシテインに寄り添っていて素晴らしい。ミルシテインは気高く美しく、59年のバージン/POとの演奏のような感情を高ぶらせてくれる様な生気溢れる表現ではなく、気高く美しく、とにかく暖かく陽だまりのような演奏である。どちらも甲乙つけがたく素晴らしい。メンコンはミルシテインさえあれば十分楽しめると思う。 グルダとのモーツァルトのPコンもそうであったが、アバド/VPOのバックは本当に素晴らしい。

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  • ★★★★☆ 

    hide0812  |  横浜  |  不明  |  05/August/2008

    メンデルスゾーンは全くすばらしい。ヴィーン・フィルがまた結構。高校生の時にレコ芸推薦に乗って買ったが・・・。

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  • ★★★★☆ 

    crazy  |  不明  |  05/March/2008

    チャイコフスキーは少し微妙でした。3楽章はすばらしいですが。よりいいかなと思って買ったんですが、すこし期待外れでした。でもメンデルスゾーンのほうは素晴らしかったです。曲調にミルシティンの演奏法がドンピシャだったと思います。naxos/takako nishizaki, kenneth jean/slovak philharmonicのほうが僕にはぴったりです。聴きやすいですから。でもメンデルの究極はこちらかも。

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  • ★★★★★ 

    新平  |  福岡  |  不明  |  14/January/2008

    1972年9月、12月ヴィーン。70年代のVPOの美音が楽しめる。木管が美しい。ミルシテイン4回目の録音。

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