ＳＰおたく  |  神奈川県  |  不明  |  2010年11月09日

ベートーベンの書いた哲学を、思想を、弦を使って4人が朗読しています。美声ではないかもしれませんが、噛んで含めるようなその語り口は、聖人の講話のようです。

 

みふちん  |  福岡県  |  不明  |  2010年08月08日

海外盤全集が永く無い？　ことが、不思議でした。国内盤の3分の１ぐらいの価格ですよね。個人的にはベートーヴェンの偉大さを教えてもらった思い出深い録音です。思い入れが強すぎて、客観的評価なんかできません。このヴィオラの存在感、チェロの高音域の緊張感、もうたまりません。ベートーヴェンが時代を超える現場に立ち会える演奏だと言いたいです。

 

河猫  |  東京  |  不明  |  2009年01月14日

レビューの評判があまり良くなかったので, あまり期待しないで聞き始めました。確かに、ちょっと聞くと地味な演奏に聞こえます。しかし、細部までよく練られた聞き込むほどにすばらしい演奏です。現代のＳＱの刺激的な演奏と比較すると、特に特徴のない演奏のように聞こえますが、派手さがない分、ベートーヴェンの音楽そのものが響いているように感じます。何回聴いても、どの曲も聞き飽きることはありません。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は１０種類数種類持っていますが、私にとって最高の全集です。

 

一人のクラシックオールドファン  |  芦屋  |  不明  |  2008年09月20日

私は1960年前後のブダペストSQのステレオ盤については第15番で初めて接しました。先ずこの曲自体が大変難しい内省的な曲で表面的な所謂音楽の心地よさからは異なる事に作曲家の精神性をどこまでキャッチ出来るかが自分の課題で何回この盤を繰り返し聴いたことでしょう。そして、このSQの決して聴かせ上手ではない武骨さに付き合っているうちに音楽の精神深さの掛け替えの無さというものに気づかせてくれた盤となりその15番を含めたこのアルバムには気長につきあいたいものです。

 

耳  |  愛知  |  不明  |  2008年01月06日

後輩の優れた四重奏団の演奏と比較しても全く色あせることなく、代替不能な高みにある演奏である。決して優雅な演奏とは言えないが、枯れた趣は何物にも替え難い。現在でもベストチョイスであると言ってさしつかえなかろう。

 

Haru  |  千葉県柏市  |  不明  |  2007年11月14日

現代的なスマートさには程遠いが、ここにはベートーベンの精神しか感じさせない真実の音楽が有る。奏者全員が名人だが、特にロイスマンのＶｎの素晴らしさはかのシゲティ、ブッシュに匹敵する程だと思う。彼らに比べたら他の古今の名カルテットがいかに表面的に聞こえる事だろうか。モノラルの旧盤を評価する声も多いが、自分はこの晩年の演奏の到達した比類の無い深さをとりたい。