【中古:盤質B】 Serenade For Strings, Romeo & Juliet: Karajan / Bpo
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Verdi | 神奈川県 | 不明 | 2021年07月18日
チャイコフスキーの弦楽セレナーデ。そもそもチャイコフスキーというのは、実は、かなり粗野な音楽を書いていた人ではないかと思うのだ。なんとなく、くるみ割り人形とか白鳥の湖のイメージだけで語られそうな人だけれど、交響曲5番や6番の音楽を思えば、そんなに優美な音楽ではないように思うのだ。その意味では、弦楽セレナーデも、実はかなり荒い音楽でもある。そういうところを容赦無く浮き出させるのがカラヤンという人、ベルリン・フィルというオケなのだと思う。この録音で聞いていいなぁと思うのはどちらかというとドヴォルザークの方かも知れない。こういうのは人気ないでしょうね。でも、面白い。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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shoshi | 東京都 | 不明 | 2017年12月15日
久しぶりにチャイコフスキーとドヴォルザークの弦楽セレナードを聞きたいと思い、評論家も含めて評価の高いカラヤン(1980)を聴いたが正直ガッカリだった。 何方も演奏が雑で勢いで弾きまくっている感じ。音程も酷い。チャイコフスキーはアンサンブルが所々崩壊していて第4楽章などは団子状態。ドヴォルザークは特に第2楽章は明らかに数箇所で1st Vnの誰かが半音弾き間違っている。自分もアンサンブルをやるのでホ長調は♯が4つもあってかつ第2楽章は途中で♭が5つになり確かに大変なのは分かるが、1970年代のベルリンフィルのあの驚異的なアンサンブル能力からは考えられない出来だと思う。何故晩年のカラヤンがこの出来で発売をOKしたのか分からない。かと言ってアンサンブルは完璧だが無機的なオルフェウスの演奏もどうかと思うが。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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太子 | 埼玉県 | 不明 | 2013年09月05日
チャイコフスキーの演奏はカラヤンのうまさが出ていてどれも出来が良いのであるが、弦楽セレナードは同じカラヤンでも演奏・録音とも明らかに1966年録音の方が良い。1960年代のカラヤンはフルトヴェングラー亡き後、ベルリン・フィルの常任になり良くも悪しくもカラヤンらしさ=フルトヴェングラーとの違いを徹底的に出していたように思う。練習ではくどいように「音を切らないように…」と言っているがこれがカラヤン音楽の一つの特徴になっていると思う。ベートーヴェンやブラームスの交響曲でもその特徴は良く出ている。少々技術的になるがベルリン・フィルの重厚さのもとである低弦のテクニック(即ち、共鳴箱が大きいため遅れるのを防ぐため高弦より早めに音出しすることなど)、明らかに1960年代の方が勝っている。また緊張感も同じ指揮者かと思うくらい全然違う。特にこの曲の白眉である第3楽章エレジーのチェロ、ビオラの響き、歌わせ方など圧倒的に1966年盤の方が良い。このチェロの響きだけでもこの1966年録音のCDを買う価値がある。演奏時間を見ると第1,2,4楽章は1980年盤の方が遅いのであるが第3楽章だけ1966年盤の方33秒長い。これをみてもその違いが良く分かる。1960年代は録音場所がベルリン、ダーレムのイエス・キリスト教会ということもあり、後のフィルハーモニー・ホールでの録音より残響が長く音場感が広いのであるがこれもこの曲にあっているように思う。1980年盤も良いが是非1966年盤を聴いてほしいと思う。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ERINA | 不明 | 不明 | 2012年06月13日
カラヤンとベルリンフィルの美の追求の到達点。酔いしれます。巧い!ゴージャス!エレガント!これでいいのだ!1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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おむちゃん | 京都府 | 不明 | 2011年06月21日
チャイコフスキーとドヴォルザークの弦楽セレナードという黄金のカップリングは意外に少ないようです。マリナーでは淡白すぎるし、コリン・デイヴィスはなかなか重厚な演奏ですがフィリップスの録音のせいか音質的にイマイチ好みではありません。その点本盤は全てを満足させるCDと言えるでしょう。詳細は「つよしくん」さんのレビューにほぼ同意できます。この時期のカラヤン/BPOは本当にすごかった。本盤と「フィンランディア」はFMで聴いて即行購入したものです。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2011年06月06日
本盤には、チャイコフスキーとドヴォルザークによる弦楽セレナードがおさめられているが、いずれも素晴らしい至高の名演と高く評価したい。録音は1980年であるが、これはカラヤン&ベルリン・フィルという黄金コンビが最後の輝きを見せた時期でもある。健康問題が徐々に顕在化しつつあったカラヤンと、長年にわたる独裁政権に辟易とし始めたベルリン・フィルとの関係は、1970年代後半頃から徐々に悪化しつつあったが、それでも1980年には、いまだ対立関係が表面化することはなく、少なくとも演奏の水準においては究極の到達点にあったとさえ言える。翌々年には、ザビーネ・マイヤー事件の勃発によって両者の関係が修復不可能にまで悪化することから、本演奏の録音のタイミングとしては、ベストの時期であったと言っても過言ではあるまい。本演奏においては、全盛期のベルリン・フィルの弦楽合奏がいかに桁外れに凄いものであったのかを思い知らされることになるのは必定だ。一糸乱れぬ鉄壁のアンサンブル、重量感溢れる肉厚の合奏、情感溢れる美しさの極みとも言える高弦の艶やかな響きなど、とても人間業とは思えないような超絶的な機能美を誇っていると言える。カラヤンの指揮も流麗なレガートを駆使して、これ以上は求め得ないような濃厚で耽美的な指揮を披露している。このように最高の指揮者と最強の弦楽合奏が生み出した音楽は、極上の美しさを湛えていると言えるだろう。両曲の演奏には、本演奏においてはいささか欠如している、ロシア風の強靭な民族色やボヘミア風のノスタルジックで素朴な抒情を求める聴き手も存在し、その線に沿った名演(チャイコフスキーについてはスヴェトラーノフ&ロシア国立交響楽団(1992年)、ドヴォルザークについてはクーベリック&バイエルン放送交響楽団(1977年ライヴ)など)も少なからず成し遂げられているが、オーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマを構築したカラヤン&ベルリン・フィルの名演との優劣は、容易には付け難いのではないかと考える。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ORZ | 不明 | 不明 | 2011年02月01日
下世話に言えば大変に豊満で化粧も香水もばっちりなおばさまにせまられていると言った感じと言うところでしょうか。 カラヤンのコントロールにもベルリンフィルの気持ちにも少しゆるみがちなところが見えるような気がするのはオールドファン様に同意。 悪くないけど愛聴盤にはしないでしょうし、人にも敢えて勧めないと思う。 (昔ラジオで聴いて感動したあの演奏はカラヤンじゃなかったのかなあ) 今カラヤンがフィルハーモニア時代にライトクラシックを指揮した盤を聴いておりますが同じレガートでもスリムで行き届いた演奏できびきびするところはきびきびしていて魅力的。 年を上手に取るのは難しいなあ、と。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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一人のクラシックオールドファン | 芦屋 | 不明 | 2009年03月25日
本当に分り易い演奏で、カラヤン美学が徹底されています。BPOの弦セクションの機能美というのでしょうか・・何か例えばマシーンの機能美を観るような感慨で聴いておりました。1980年収録ですからカラヤンの演奏を遺すという意識は絶頂期、緩徐章での弦の歌わせ方、レガートぶりにはその必然性を疑ってしまう程美しさを極めようとして逆に聴きようによっては「ダレ」傾向を全く否定するわけには行かないと思いました。ムーディな最終章の結びの引き伸ばし・・この種の音楽はこれでということでぎりぎり素晴らしいランク。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Proboscis | Malaysia | 不明 | 2007年02月23日
Very powerful performance of the Tchaikovsky serenade by Karajan - very much better than his 1972 version, which is too rushed and unevenly played. Together with Warren-Green on Virgin, my favorite recording of the Tchaikovsky serenade. The Dvorak is excellent too.0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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