管弦楽作品集 第2集〜交響詩第1番、幻想的協奏曲 テオドレ・クチャル&リヴィウ国立フィル、レオン・ボッシュ(コントラバス)
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レインボー | 不明 | 不明 | 2023年04月12日
このCDはトーマス・ド・ハルトマンの作品集です。 ハルトマンは帝政ロシア時代、現在のウクライナ東部、ホルージウカ村で生まれ、サンクトペテルブルク音楽院で、アレンスキー、タネーエフ、リムスキー=コルサコフに学んだ後、ロシア、ドイツ、フランス、アメリカ等で活動しました。 生前はカザルスからも才能を讃えられたようですが、死後は急速に忘れられ、永らく無名の作曲家の1人となっていましたが、2006年にハルトマン・プロジェクトというものが立ち上がり、CD録音も開始され忘れられていたハルトマンの作品が復刻されてきています。 イギリスのレーベル、トッカータは昨年に第1集となるオーケストラ作品集を出し、これは2枚目にあたるもの。 『交響詩第1番』『コントラバスと管弦楽のための幻想的協奏曲』を収録、どちらも世界初録音との事。 交響詩第1番は、交響曲第1番と表記される事もあるように、全体で1時間越えの大作。 第4楽章では映画音楽も書いたハルトマンらしく、色彩的なオーケストレーションがなされており、聴き応えがある。 コントラバスと管弦楽のための幻想的協奏曲は、珍しいコントラバスをソロに取った作品。 終楽章ではハルトマンの出身地、ウクライナやロシアの民族風の旋律が登場し、ロシア国民楽派の音楽が好きな人にはおすすめ。 演奏はテオドレ・クチャル指揮、リヴィウ国立フィルハーモニー交響楽団。 コントラバスのソロはレオン・ボッシュである。 クチャルの演奏は第1集と同じく見通しよく整理されて、作品の魅力を存分に引き出したものである。 また、リヴィウ国立フィルもなかなかに優秀なオーケストラである事も演奏の良さに関係があるのだろう。 録音は2021年9月15、20、21、23日で、第1集が同年同月の11日から13日にかけて録音されており非常に近い時期に集中的に録音されたようである。 もちろん、音質も問題ない。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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