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CD An Irish Guards Bandstand -Band Of The Irish Guards

An Irish Guards Bandstand -Band Of The Irish Guards

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    レインボー  |  不明  |  不明  |  2023年03月23日

    アンドリュー・チャトバーン少佐指揮、イギリス近衛アイリッシュ・ガーズ軍楽隊による演奏で収録されたアルバムである。 スペシャリスト・レーベルのバンドスタンドシリーズの一枚で、本CDはアイルランドをテーマとしている。 そのマニアックながら充実した内容に評価が高かったスペシャリストだが、ここでも名曲から珍しい作品までを集めていて要注目。 タイトルにもなった『エリンを忘れるな』は同名の民謡をもとにした幻想曲で、ヴィルヘルム・フリッツ・ブラーゼが書いた作品。 ブラーゼはドイツ出身の軍楽隊指揮者・作曲家で、ドイツ時代には若くしてベルリン近衛第1連隊軍楽隊隊長に就任、演奏や録音活動の他に代表曲となった『偉大なる時代、新しい時代』という行進曲を書いていたりします。 しかし第一次世界大戦後は、軍縮の影響で軍楽隊が減り、時同じくして軍楽隊の指導者を探していたアイルランドに移住、アイルランドの軍楽隊育成に力を注ぎ、1940年に当地で亡くなりました。 アイルランド移住後も作曲は続けましたが、演奏はもちろん、録音機会が少なく、この音源は貴重です。 他にもアイリッシュ・ガーズの元楽長、ウィルコックス少佐が書いた行進曲『サラファンド』や、スタンフォード『シャミス・オブライエン』オドネル『アイルランドの2つのトーン・スケッチ』等と言った聴く機会の少ない作品が並びます。 チャトバーン少佐は1985年に、第13/18軽騎兵連隊軍楽隊の隊長に就任し、1993年にグルカ旅団軍楽隊、1995年にイギリス陸軍通信隊軍楽隊の隊長に、1998年にアイリッシュ・ガーズ軍楽隊の音楽監督に就任しました。 録音は13/18軽騎兵連隊軍楽隊時代と、通信隊軍楽隊時代にもありますが、アイリッシュ時代が1番多いです。 演奏は、重心が低めの演奏で、ブリティッシュ・サウンド全開の熱い演奏であり、作品を楽しむには問題ありません。 録音も豊かな残響が特徴で、素晴らしいです。 吹奏楽CDの中では優秀な水準といえます。

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