【中古:盤質A】 モーツァルト:ホルン協奏曲全集/福川伸陽&鈴木優人
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銀蛇亭 | 福島県 | 不明 | 2022年05月05日
演奏はすばらしい……だからこそ他の杜撰さが目立って極めて残念。だいいち、某氏の解説で「4曲の最後に作曲された協奏曲第4番…」などと平気で旧態依然とした誤謬を書いているようでは。 巻末にはプロデューサーやエンジニアの名前に並んで、何とかマネージャーなどライブラリアンなど、果てはヘアメイクやらスタイリストの名前まで明記してあるのに(フジテレビが協力しているとあるので、撮影があったのでしょう)、モーツァルトのホルン協奏曲にあってはたいへん重要な「版」の問題に触れていないどころか、どこにもいっさい明記されていません。 チェンバロを通奏しつつ指揮するは鈴木優人氏で、当然ながら父君はバッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明氏、叔父は今やバロック・チェロの大家である鈴木秀美氏です。優人氏は御自身でもモーツァルト《レクイエム》の補筆校訂版を出され、これは父君の指揮で音盤にもなっています(BIS-2091)。一家言以上にある方でしょうから、むしろ御本人からの詳細な解説があっても良かったのではないかと感じます。 御本人のまったく与り知らぬことはないのかと思いますが、今回の誤解説や不明記には不本意なのではないでしょうか。ちなみに、ニ長調の「協奏曲第1番」(作曲の順番はこれが最後…どころか最晩年です)は、通常の「ジュースマイヤー完成版」ではなく、「ロバート・レヴィン補筆再構成版」が採用されています(もしもジュースマイヤー版に慣れた耳で聴かれたら驚きます)。新作カデンツァのことばかりでなく、たとえ解説で触れていなくとも、ケース裏の曲名には明記して欲しいものです。 繰り返しますが、演奏自体は佳演ですのでお聴きください。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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500系さとし | 愛媛県 | 不明 | 2021年11月10日
福川さんのホルンは音色・テクニック・音楽性いずれも素晴らしく、数ある当曲の全集の中においてもトップクラスと思える出来栄えである。邦人作曲家による数種のカデンツも興味深く、当盤の価値を高めている。惜しむらくはヴァイオリンの音程のずれが非常に気になることで、これさえなければ満点だった。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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