Orch.works: Tian Hui Ng / Ukraine Lviv National Po
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レインボー | 不明 | 不明 | 2023年04月23日
このCDは、トーマス・ド・ハルトマンのオーケストラ作品集です。 ハルトマンは現在のウクライナ東部出身の作曲家で、サンクトペテルブルク音楽院で、リムスキー=コルサコフ、アレンスキー、タネーエフらに作曲を師事し、サンクトペテルブルクやパリ、ニューヨーク等で活躍しました。 存命中はそれなりに評価を受けたものの、死後急速に忘れられたというありがちな経緯を辿り、知られざる作曲家の一人でしたが、2006年に作品の普及を努めるハルトマン・プロジェクトというものが立ち上がり、徐々に録音が増えています。 本CDには『ピアノ協奏曲』『交響詩第3番』『幻想的スケルツォ』の3作品が収録、いずれも世界初録音かと思われます。 これらはリムスキー仕込みの華麗なオーケストレーションと、チャイコフスキー的な美しい作品を特徴としており、そこに時々ストラヴィンスキーあたりが顔を出すような作風と言えるのではないでしょうか。 現在ハルトマンのオーケストラ作品集は、イギリスのトッカータより2枚発売されていますが、本盤は同じイギリスのニンバスからリリースされています。 オケは、リヴィウ国立フィルハーモニー交響楽団が演奏を担当、指揮者はティアン・フイ・ングが振っています。 指揮者はシンガポール出身で、アメリカとヨーロッパを中心に活躍しているとの事。 録音は本CDが初めてのようです。 ピアノ協奏曲でソロを取ったエラン・シクロフはハルトマンの紹介に積極的なピアニストで、ニンバスからピアノ作品集や声楽作品集の伴奏のアルバムを残しています。 本盤はあまり期待せず聴いたのですが、演奏は実に堂々としており、オーケストラを歌わし鳴らしと、これはこれでなかなか。 シクロフのピアノも良。 他に録音がないでしょうから充分な水準です。 録音は2021年9月18日、19日。 このCDの録音と前後してトッカータのクチャル盤の録音が行われており、集中して録音された結果良いものが出来たのかもしれません。 音質も良好。 尚、ニンバスは基本的にCD‐Rでの製盤となっており本CDでもそうです。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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