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シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

Hi Quality CD 管弦楽作品集 アンドリス・ネルソンス、ゲヴァントハウス管弦楽団、ボストン交響楽団、ヨーヨー・マ、ユジャ・ワン(7MQA/UHQCD)

管弦楽作品集 アンドリス・ネルソンス、ゲヴァントハウス管弦楽団、ボストン交響楽団、ヨーヨー・マ、ユジャ・ワン(7MQA/UHQCD)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2022年06月04日

    ネルソンスが年を追うごとに同郷の先輩、ヤンソンスのスタイルに近づいているのは慶賀すべきか、それとも憂うべき事態か。『ドン・ファン』『ティル』『ツァラトゥストラ』『英雄の生涯』『アルプス交響曲』ほかには10年ほど前のバーミンガム市響との録音があった。すべての曲で演奏時間が延びて、音楽の恰幅が良くなっているが、私の好みを言えばいずれも前回録音の方が良かったと思う。『ドン・ファン』など肥満体になりすぎて作品自体の求める若々しさ、颯爽とした感じが失われている。『ツァラトゥストラ』は名高い冒頭以外でもティンパニを強打させて迫力を出そうとしているが、私には前回録音後半の追い込みが忘れがたい。『アルプス交響曲』の細部深掘りも前回の方がアグレッシヴだったような。『英雄の生涯』だけは曲自体に対するアレルギーが強すぎる(大嫌いな)ので申し訳ないがパス。 でもこのセット、はじめて録音される曲はどれも良い。『ブルレスケ』と『ドン・キホーテ』は理想的な独奏者を得て、素晴らしい出来。『ドン・キホーテ』の冷徹なイロニーは最もシュトラウスの本質に近いと思うが、ロトのシャープさ(二回の録音、どちらも切れ味鋭い)とこの録音の描写の巧みさは甲乙つけがたい。現在のネルソンスはかなり楽員の自発性に任せて要所だけ締めるという振り方なので、特にこういう曲に合っている。あまり演奏されない『家庭交響曲』もゴージャスな演奏で、改めて凄い曲だと確認できた。豪快な『マクベス』もなかなか(同時に出たヴェルザー=メスト/クリーヴランドの細身な演奏とは対照的)。『火の危機』の「愛の場面」もいい曲で、もっと演奏されるようになるだろう。しかし『メタモルフォーゼン』は天才シュトラウスの「だしがら」のような作品で、人が言うほどの名曲だとは思えなかったが、もはや現代のライプツィヒの楽員の心に響く音楽ではないようだ。

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