Dimensions 3: Works For Large Ensemble
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レインボー | 不明 | 不明 | 2022年01月26日
ナヴォナ・レコードが録音した音源から編集されたアルバムである。 中身はアメリカの現代音楽を集めた内容で、タイトルにラルゴ・アンサンブルと題されている様にゆったりとした管弦楽曲を集めたもの。 演奏団体はいずれもチェコの団体であり、予算の関係かそれも地方のオケの団体であるがいずれもハイレベルな演奏である。 それぞれの演奏団体と収録曲の簡単な紹介を。 ガッドシーSr作曲、交響曲第1番ハ短調『セーレン・キェルケゴールのための主題』第1楽章、マタモロス作曲『プレタマ』シモンソン作曲『2つの絵画』は、オストラヴァを本拠地に置く、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団による演奏。 指揮者はガッドシーとマタモロスが、イジー・ペトルドリーク、シモンソンがスタニスラフ・ヴァヴジーネクである。 プレタマや2つの絵画は如何にも現代音楽と言った不協和音が満載の曲であるが、ガッドシーの作品は出だしこそ不協和音満載だが、主題はメロディもあり、上手く現代的要素と旋律のバランスが保たれており聴きやすい。 演奏もこの曲が本CD収録のヤナーチェク・フィルの演奏では良い。 カニンガムの『交響曲第7番』と『即興曲』は、パヴェル・シュナイドル指揮、モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。 カニンガムは聴きやすい作品もあるが、このCDでは現代音楽曲で登場。 例えば交響曲ではレインという楽章があるが、雨の降る様子を旋律ではなく、音で表現している等である。 また、モラヴィア・フィルには弦楽器を抜いた管楽器と打楽器の演奏も収録、オスターフィルド作曲『銀の幻想曲』という曲で、ペトル・ヴロンスキー指揮、モラヴィア・フィルハーモニー菅打楽器アンサンブルの演奏。 フルートの独奏を伴った曲で、即席とはいえなかなか上手い演奏です。 録音は2017〜2020年にかけてですが、近年の録音なので、そこまで録音による差は感じません。 但し、このCD紙ジャケットなのですが、そのため大変CDの出し入れがしにくく、収納時に記録面に傷がつかないように気をつける必要があります。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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