烏  |  広島県  |  不明  |  2009年09月23日

これ1点だけに『トゥーランドット』のすべてを求めなければ、すばらしいDVDだ。何と言ってもイーモウ演出による舞台が超豪華だ。しかも紫禁城を劇場にするなど希少性も高い。絢爛豪華という点ではゼフィレッリ、メトロポリタンと双璧だが、映像の美しさ（解像度の高さ）ではこちらがはるかに勝る。ただし、歌手陣は向こうが数段上だが。引き分けに持ち込めるのは、確かにこちらではフリットリくらいだ。なお、そのフリットリは手近なところでは、ムーティ、スカラ座の『ファルスタッフ』（フォード夫人）、同じく『オテロ』（デスデモーナ）などに出ている。しかも、これらは両者ともに作品の出来としても優れている。

 

オペラ探検家  |  埼玉県  |  不明  |  2009年06月25日

以前VHS版を買いました。辛口レビューが多いようですが、 私の感覚では、演奏そのものは国際レベルの第1線として水準以上だと思います。ただ、歌手で言えば、総じてメトやヴェローナ(アレーナ)の方が素晴らしいです。もっともそれらは上演史にも記されるべきドリームキャストですから当然のことですが。しかしながら、このプロダクションはそれを差し引いても、紫禁城を使ったという点、そして豪華な民族ふうの衣装をふんだんに使ったという点が、何物にも替えがたい魅力だと思います。特に、第2幕の幕切れの豪華な彩り豊かな衣装を来たコーラスの映像にはシビレました。なかなかこれだけお金をかけたプロダクションは今日そうそう作れるものではないでしょう。まだご覧になっていない方には、これを見るだけでも十分価値があると私は思います。

 

ito  |  横浜  |  不明  |  2008年08月09日

演出は、流石に中国政府の肝いりだけあって、ゼッフィレッリ盤のように豪華だ。視覚的には文句のつけようが無い。凄いと思う。ただ、肝心のトゥーランドット役のカゾッラは美声だが、線が細く、この役には心もとない。やはり、ニルソンやマルトンのような声を出せる歌手ってそうそういないのだろう。カラフのラーリンも平凡だし、唯一、リューのフリットーリが巧みな歌を聴かせている。フリットーリはかなりの美人ですね。もっと映像ソフトが残されてないのでしょうか。歌とともに視覚的にも優れているのだから、もっと観てみたいですが。

 

稲荷屋茶助  |  海外  |  不明  |  2007年10月28日

録音は、オケがオフ気味、ソロは出たり引っ込んだりで居心地が悪い。老けた岩下志摩さん似の姫は低音が出ないし声質も細すぎ。ラトビア人のカラフもどうという事なし。フリットゥーリだけが燦然と輝いてます。舞台もエキストラによるマスゲームがオペラの部分よりも大きすぎてどっちがホンチャンなのか判らないくらい。ちょっとやり過ぎではないかと。カメラワークもそっちばかり追いかけているような気がします。ヴェローナの演奏がDVDで出たら良いのになあ。

 

ポッペア  |  神奈川  |  不明  |  2007年03月22日

演出は、実に凝っていて非常に知的で、美しく仕上がっています。ですが、音のとり方が悪いのか、声も音もあまりよく拾えていないため、オペラとしての迫力は半減しています。

 

スワローズ命  |  静岡  |  不明  |  2006年09月17日

ＬＤでも持ってるが、フィレンツェ歌劇場日本公演に行くので、買ってみた。 内容は申し分ないが、日本語の字幕表示は、本当にいただけない。 黄色い字幕の後ろに、（読み易い様に）黒い幕を付ける必要はない。 オペラファンの多くが、目が弱くなった高齢者が多いのは承知しているが・・・。 黒い幕をつける位なら、大きい文字と、小さい文字の二通りの字幕を用意すべきだ。 それと、チャプターが一幕から二幕といった具合に飛べない。内容以前に課題の多いソフトではある・・・。

 

にゃおにゃお金  |  市川市  |  不明  |  2006年04月04日

チャン・イーモウによる京劇をモティーフにした演出が実に素晴らしく、「砥石を回せ！」の合唱の部分から、もう画面に釘付けである。歌手も総じて高水準。なかでもフリットリ演ずる可憐なリュウと、ファルディーリャ演ずる芸達者なピンは強く印象に残る。付録のドキュメンタリーも非常に面白い。こちらを先に見てから、本編を見ることをお薦めする。