【中古:盤質AB】 『魔笛』全曲 ヤニク=ネゼ・セガン&ヨーロッパ室内管弦楽団、クラウス・フロリアン・フォークト、ロランド・ヴィラゾン、他(2018 ステレオ)(2CD)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2019年09月13日
主要キャストの面々はこのままザルツブルクに移動して、スタイアー演出の舞台に出たようで、三人ほどが共通している。歌手陣ではやはりカルクが抜群。素晴らしいパミーナだ。シャギムラトヴァもこちらの方が一段と安定している。フォークトも良い。タミーノはパパゲーノに比べて明らかに作者たち(台本作者と作曲家の両方)に愛されていない不幸な役だが、過度にドラマティックにならず丁寧に歌っていて、好感が持てる。まさかビリャソンがパパゲーノに回るとは思わなかったが、これは微妙。キャラとしては合っているのだが、まだバリトンの声ではないし、台詞もしっかり喋られてはいるのだが、やはりシャリンガーのようなウィーン訛りが懐かしい。ゼーリヒは今や舞台上では珍しくなった、品行方正なザラストロ。これはこれで大変結構。 ネゼ・セガンの指揮も悪くはないのだが、ザルツブルクで振っていたカリディスがあまりに素晴らしかったので、残念だが聴き劣りする。繰り返し聴くには、このぐらい穏健な方が良いかもしれないけど。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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