アルトゥール・ロジンスキー&ニューヨーク・フィル/コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション(16CD)
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2021年07月29日
クーベリック/シカゴBOXからの流れでロジンスキーコレクションを購入。というのも、シカゴでのクーベリックの前任がロジンスキーでキャシディ女史はロジンスキーを激賞しクーベリックをこき下ろしたからだ。共通するブラームス1番、チャイコフスキー6番、「展覧会の絵」を聴き比べるとクーベリックが断然いい。キャシディには音楽的見識も良心もなかったことがわかるが、こんな人間に23年間評論させ、クーベリック、ショルティ、マルティノンの心に深い傷を負わせたトリビューンの責任は重い(ショルティが最晩年に書いた自伝でもキャシディへの怒りを隠していない)。とはいえそれはロジンスキーに関わりないこと。彼の音楽はテキパキ進行する割にクライマックスはそっけなく淡泊なところが物足りない。オーケストラ・ビルダーとして有名な人だからNYPの状態はいいが紹介されているような熱血、爆演は少ない。これはウェストミンスター盤に共通する感想だ。いいと思ったのは、シベリウス4番、ワーグナー。コロンビア交響楽団を振ったトワイライト・コンサートは随分ごった煮のプログラムだがなかなか楽しめる。SPの音質は驚くばかり。スクラッチノイズもほとんどなく極めて鮮明だ。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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レインボー | 不明 | 不明 | 2021年05月07日
ソニーは最近、古き時代のアメリカの指揮者のボックス化を積極的に行っている。 これはオーマンディに続く企画で、アルトゥール・ロジンスキーのニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団時代の録音。 CDはクラムシェルという仕様であるが、オリジナルジャケットを使用し、また解説書にはロジンスキーの貴重な写真や詳しい解説を収録するなど、なかなか力の入った作り。 CDのレーベル面のデザインはSPのデザインを模したシリーズ恒例のもの。 CDの感想は以下の通り。 CD1→ブラームスの交響曲第1番。 ロジンスキーらしいスピード感のある演奏が素晴らしい。 CD2→ムソルグスキーの作品集。 SP時代という事もあるが全体的速めのテンポで引っ張る。 どちらかと言うと爆演よりの演奏で、説得力のあるもの。 CD3→プロコフィエフの交響曲第5番を収録。 この作曲家らしい明快な演奏。 CD4→スラヴ圏の作曲家の作品を集めた物。 くるみ割り人形は後に全曲盤を残すが、これはスタッカート気味で速めのテンポ。 ルーマニア狂詩曲は中々の暴れぷり。 唯一のイタリアからのスザンナの秘密は喜歌劇らしい軽快な演奏。 CD5→チャイコフスキーの交響曲第6番を収録。 よく歌っており、アンサンブルもしっかりしているがなんだか、今ひとつ物足りない演奏。 CD6→ブラームスの交響曲第2番を収録。 こちらは良く歌っており、燃焼度の高い中々の演奏だ。 CD7→サン=サーンスのピアノ協奏曲第4番を収録。 第2楽章からオケ、ピアノともにノって来て、なかなか良い演奏だ。 サティはロジンスキーの登場はないが、カサドシュが弾いているのでオリジナル通りカップリングされたのだろう。 CD8→録音当時のアメリカ現代音楽を収録したもの。 ちょっと渋い選曲だが、演奏は充実しており、クラシック作品だけではなく新しい音楽も取り上げていた事がわかる一枚。 CD9→フランス音楽を演奏したもの。 ロジンスキー=フランス物のイメージはないが、なかなかのもの。 ミヨーのフランス組曲のオケ版は珍しい。 CD10→ワルキューレの3幕とジークフリート牧歌を収録。 メトロポリタン歌劇場の声楽陣を起用したワルキューレが聴きどころですが、ジークフリート牧歌も悪くはない。 CD11→10と同じくワーグナー集。 ワーグナーのオペラからの歌物を集めた物で、歌手とロジンスキーを聴く一枚。 CD12→オーケストラの小品を集めた一枚で、オケがコロムビア交響楽団になっているが、録音場所の関係からニューヨーク・フィルの変名か団員中心の臨時オケだろう。 選曲はマニアックな物だが、どの曲も力の入った演奏で、最後のハンガリー狂詩曲は中々のもの。 CD13→12と同じコロムビア響とのオーケストラ集。 天国と地獄はメリハリがついた良い演奏だ。 他の小品も上手く、やはり実力派である事がわかる一枚。 CD14→シベリウスの交響曲第4番を収録。 これも燃焼度の高い演奏。 CD15→ラフマニノフの交響曲第2番。 スクリベンダムから復刻済みだが音はこちらが良い。 CD16→ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を収録。 シャーンドルとの共演で、最初は中々飛ばすが、2楽章で抒情的にピアノが歌い、緩急のメリハリがついた良い演奏だと思う。 復刻は年代を考えれば聴きやすく、良質なもの。 ウェストミンスター時代のロジンスキーは既にスクリベンダムなどから出ているが、それより前の時代のロジンスキーを知る、貴重なボックスと言えるだろう。 何か一曲でも興味があれば、購入をおすすめします。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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