【中古:盤質AB】 『マ・メール・ロア』全曲、クープランの墓、他 デュトワ&モントリオール響
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Venus Creek | 兵庫県 | 不明 | 2011年07月20日
これだけの極上の響きをもったラヴェルは他にないのではないか。《マ・メール・ロワ》が夢の中の物語として、最上の幸福感とともに響いてくる。《クープランの墓》が、詩情と哀しみ、箱庭的な完結した世界の、きわめて強い構築力を伴った音楽として聴こえてくる。そして、《古風なメヌエット》が、典雅きわまりない、色とりどりのガラス玉のぶつかり合い、弾け合いのように、あるいは、束の間の幸福を求める焦燥感のエッセンスとして、右と左の両方の脳を直撃してくる。これはもはや魔法だ。アルバムとしてのカップリングも非常に秀逸で、ラヴェルの作品の中でも、とりわけ詩的で夢見心地な作品ばかりを選り好みして収録している。ここに《ラ・ヴァルス》や《ボレロ》が入ったりしては興ざめなのだ。それらとは完全に異なった世界観に立脚したこれはアルバムなのだから…。もちろん、デュトワの《ラ・ヴァルス》や《ボレロ》、そして《ダフニス》も、たいへん美しく、華やかさと翳りのある名演奏に違いない。でも、《マ・メール・ロワ》《クープランの墓》《古風なメヌエット》そして《優雅で感傷的なヴァルス》を1枚のディスクにまとめてくれた心にくい演出に、感じ入らないわけにはいかないのだ。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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