フクシマ後10年 40編のエッセイで綴るエネルギーの未来
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iron3K | 東京都 | 不明 | 2021年04月25日
本書は、内容詳細に書かれているように、インターネット上で「世界経済評論IMPACT」に発信されたコラムからなっており、一番古いもので2012年10月、最新のもので2020年7月に及んでいる。その点が極端にマイナスになっている感はないが、随所で内容に重複があり、特に第一章の「原子力」で顕著である。また、元のコラムそのものが一般読者向けではない感があり、若干読み難い。それらの点を差し引いても、アメリカにおける「シェール革命」の進行中の日本への影響を論じた第4章、LNG(液化天然ガス)の本格利用は日本で始まり、いまや極東・アジア地域全体に広がりつつあることを紹介した第5章などはとても興味深く読んだ。著者の橘川氏のこの10年間の評価は、電力・ガス小売り自由化のように改革が進行した分野の除き、全体的には否定的・批判的である。個別の論点を別として、その点には多くの読者の同意するであろう。昨今のエネルギー問題/事情に関心がある人には一読の価値があるが、興味がある人は先ず図書館に当たってみることをお勧めする。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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