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フクシマ後10年 40編のエッセイで綴るエネルギーの未来

橘川武郎

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784830951008
ISBN 10 : 4830951001
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

東京電力・福島第一原子力発電所事故から10年。「日本のエネルギー改革は進展したのであろうか?今後の課題は何であろうか?」この問題意識のもと、日本のエネルギー産業論の第一人者が、原子力、電力・ガスシステム改革、水素、エネルギー転換など10のテーマを取り上げ、「世界経済評論インパクト」掲載のエッセイを手がかりに、「2050年の電源ミックス」を展望する。

目次 : フクシマ後10年とWEBコラム「インパクト」/ 原子力/ エネルギー政策/ 電力・ガスシステム改革/ シェール革命/ 極東・アジアのガス事情/ 石油産業の成長戦略/ 新機軸/ 水素/ 地球温暖化対策/ エネルギー転換/ エネルギーの未来

【著者紹介】
橘川武郎 : 国際大学大学院国際経営学研究科教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。青山学院大学経営学部助教授、東京大学社会科学研究所教授、一橋大学大学院商学研究科教授、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を経て、2020年より現職。経営史学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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本書は、内容詳細に書かれているように、イ...

投稿日:2021/04/25 (日)

本書は、内容詳細に書かれているように、インターネット上で「世界経済評論IMPACT」に発信されたコラムからなっており、一番古いもので2012年10月、最新のもので2020年7月に及んでいる。その点が極端にマイナスになっている感はないが、随所で内容に重複があり、特に第一章の「原子力」で顕著である。また、元のコラムそのものが一般読者向けではない感があり、若干読み難い。それらの点を差し引いても、アメリカにおける「シェール革命」の進行中の日本への影響を論じた第4章、LNG(液化天然ガス)の本格利用は日本で始まり、いまや極東・アジア地域全体に広がりつつあることを紹介した第5章などはとても興味深く読んだ。著者の橘川氏のこの10年間の評価は、電力・ガス小売り自由化のように改革が進行した分野の除き、全体的には否定的・批判的である。個別の論点を別として、その点には多くの読者の同意するであろう。昨今のエネルギー問題/事情に関心がある人には一読の価値があるが、興味がある人は先ず図書館に当たってみることをお勧めする。

iron3K さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    橘川先生が寄稿された40編のエッセイ。時系列に並べるのではなく、原子力、エネルギー政策、水素など、11項目に分類し、各項目の「事実経過」と「10年後の状況と今後の展望」を加えて、エッセイが掲載されているのは良心的である。この編集が可能なのは、先生の主張が、常にブレることなく一貫した理念に基いているからである。審議会で、敢然と政府案に異議を唱えられる先生の姿に感銘を受けるが、電力事業のコア・コンピタンスが系統運用であるとの喝破、SDGsが内包する二律背反的矛盾の指摘など、その深い識見に心から敬意を表したい。

  • Tomonori Yonezawa

    【県立図書館】2021.3.1,第1版1刷▼全10+終章で272頁、著者が「世界経済評論IMPACT」に寄稿した40遍のエッセイ(っぽくはない)を章テーマ毎に振り分け+α▼気力不十分で完読出来ず。3章「電力・ガスシステム改革」と9章「地球温暖化」10章「エネルギー転換」終章「エネルギーの未来」読んで本閉じる。▼エネルギーフォーラムとEPレポート、全国紙や業界新聞をチェックしてるなら無理して読む必要まではないかな、が感想。▼SDGSのとこ期待してたが、俺が相手する対象には難しすぎるだろう。

  • Humbaba

    現代社会において、エネルギーの消費量は増え続けている。しかし、それを完全に満たせるほどには我々の技術は進んではいない。後先を考えずやっていくのならば、確かに方法はあるかもしれない。しかし、そうして進めた結果がフクシマであり、その清算はいつになるかというのは誰にも見えていない。どうするべきかというのは難しいが、難しいとして放置していてよい問題でもない。

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