トップ > 中古(販売・買取)CD / DVD / アナログレコード / 本 / ゲーム > 中古 > マーラー(1860-1911) > 【中古:盤質A】 『大地の歌』 ギーレン&SWR交響楽団 イェルザレム、カリッシュ

マーラー(1860-1911)

CD 【中古:盤質A】 『大地の歌』 ギーレン&SWR交響楽団 イェルザレム、カリッシュ

【中古:盤質A】 『大地の歌』 ギーレン&SWR交響楽団 イェルザレム、カリッシュ

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (2 件)
  • ★★★★☆ 
    (1 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:3件中1件から3件まで表示

  • ★★★★★ 

    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年07月09日

    ギーレンは、1988年から2003年にかけて、南西ドイツ放送響とマーラーの交響曲全集を録音したが、「大地の歌」は全集のBox-setに組み込まれなかった。しかし、全集録音の間に、「大地の歌」についても収録が行われており、それが当盤ということになる。ところで、当盤には一つ、他にはない特徴がある。「大地の歌」は全6楽章からなり、男声歌唱による第1、第3、第5楽章と、女声歌唱による第2、第4、第6楽章が交互に配列しているのだが、当盤では前者を1992年、後者2002年に録音しているのだ。じつに10年のインターバルを設けて一つの交響曲が録音されている。ちなみに当盤がリリースされたのは、さらに月日を費やした2009年である。この背景に何があったのか、わからないが、起用歌手の問題というのが考えられる。当初は女声にソプラノのゾッフェルが起用されるとの案もあったらしい。最終的に、当録音は、メゾソプラノにコルネリア・カリッシュ、テノールにジークフリート・イェルザレムを配して録音された。とはいえ、カリッシュは、ギーレンのマーラーの全集において、1996年録音の第2番、1997年録音の第3番でもソリストとして起用されていたくらいだから、いずれにしても2002年まで録音がずれこんだ理由とはなりにくい。いずれにしても、私たちは成果物であるメディアを通して、録音を聴くのみである。この「大地の歌」で、ギーレンは、他の交響曲と同様の手法で音楽を作っている。すなわち、きわめて精緻で、ロマン派以後の音楽~新ウィーン楽派の肌合いに通じる繊細な音響の構築である。一つ一つの微細な音符を拾いつくし、モザイク画のようにして、全体を浮かび上がらせる。歌手たちも、歌曲として朗々と歌い尽くすスタイルではなく、一種のリミッタの存在の中で、細やかに歌唱を行っているという印象。そのため、例えば第2楽章はふきすさぶ風の中を進むような音楽に思えるし、第6楽章での強奏は、全体的な音圧と言うより、より内省的な強靭さを導く様な表現になっている。二人の歌手もギーレンのスタイルに合致し、明晰な印象を保つ歌唱。この曲は、演奏によっては濃厚な不安感(生きることの心細さ)が宿るのであるが、本演奏は、そのようなエモーショナルなものより、現代的で感覚的に押し通したような感触がある。人によっては物足りなさを感じさせるかもしれないが、聴きやすく、特に管弦楽の構造を把握する見通しの良さという点で、特徴のある録音となっている。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ねじれ者  |  福岡県  |  不明  |  2020年08月04日

    何と自然な「大地の歌」だろう。歌手2人のバランスも申し分ない。アクの強い「大地の歌」に慣れ親しんだ人、例えばクレンペラーやバーンスタインと随分違う。むしろブーレーズに近いかも知れない。しかし、ブーレーズのような冷めた「自然」ではなく、淡々とした中にも時折のぞくギーレンの「大地の歌」に対する思い入れ、共感が感動を呼ぶ。メゾとテナーの歌う楽章が約9年も離れて録音しているとは、知らされなかったらわからない。素晴らしい名演の「大地の歌」だ。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    G.v.Eisenstein  |  BRAZIL  |  不明  |  2011年12月20日

    この曲の録音の場合、奇数楽章と偶数楽章を時間を置いて別々に録音するのは良くある事といえ、10年の開きというのは珍しいパターンではないでしょうか?ただそれによって危惧される両者の違和感はあまり感じませんでした。 一言で言うと、『この曲はやはり西洋の音楽だったんだ』という当たり前の事を思い出させてくれる演奏。。。あまり東洋趣味を感じさせない仕上がりです。Msのカリッシュはこの曲の歌唱としては若干声が軽めですが、それも含めて感傷を回避しているのはギーレンらしいといえるかも知れません。私がこの曲に求めるものとは違いますが、彼らしい主張のはっきりした演奏といえると思います。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:3件中1件から3件まで表示