【中古:盤質A】 交響曲全集(第1番〜第10番よりアダージョ、大地の歌)、『葬礼』、声楽作品集 ピエール・ブーレーズ&ウィーン・フィル、シカゴ響、クリーヴランド管、他
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せごびあ | 愛知県 | 不明 | 2021年02月27日
ブーレーズの演奏を聞くと常に楽譜の姿があらわになり、曲の理解が進むという点でも価値があります。かといって音楽的に面白味がないということは全く無く、そのバランスが絶妙と言えるでしょう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ムッシュ | 東京都 | 不明 | 2014年05月05日
ブーレーズのファンの私でありながら、DG時代になってからの彼の録音にはほんの少し違和感を抱いておりました。マーラーシリーズもそのひとつで、単売で三枚ほどのマーラーを今まで聴いていました。どれもがイマイチ。 しかし、ここにきて、もう一度聴いて見ようかな?と思い込み、既に入手隅の四番・大地の歌・十番他の三枚を聴いていましたら、今まで感じなかった不思議な感動を抱きました。ともすると、無重力状態のあの感じなのですが、ブーレーズが指揮するとそれは完璧、違和感どころか感動さえ感じました。そして、そして、他の曲のCDも欲しくなり、迷った末にこのボックスをゲット。正解でした。 彼の指揮するマーラーは、怨念、執念、濃厚、差別、挫折、叫び、悲嘆、ロマン、メルヘン、狂気、・・・・そういった要素は皆無。見事に濾過されています。濾過・・・浄化というべきか。 マーラーのセットは一気に聴きこなすことは今まで皆無でしたが、このブーレーズの指揮セットは、それこそ一晩で聴いてしまいました。9人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ゆあがり | 所在地 | 不明 | 2013年10月23日
マーラーの観念的な音楽の別の側面を知るには素晴らしい演奏。観念過剰に逆に浅薄さを感じ「マーラーはもういいや」と思っている人には彼の音楽を再評価する機会を与えてくれることだろう。巨大なオーケストラと人声を使っての室内楽的なアンサンブル、そのポリフォニックなホモフォニーの精緻さを忠実に表現した演奏である。それと共にマーラーの音楽言語のロマン性も浮かび上がってくる。ところでドラマ性や標題性に共感が感じられず、分析的に構造を顕わにすることだけがブーレーズの意図だという判で押したような評価は、ブーレーズの名前から来る先入観にとらわれた的外れなものである。これほど叙情的な演奏はめったに聴けるものではない。芝居がかって重々しくて深刻ぶったのがマーラーに相応しい演奏だと思うのは過去の指揮者が作り上げた一つのイメージに惑わされているからに過ぎない。実際はオーケストレーションの色彩感を暗い淡色で塗りつぶすようなような演奏こそマーラーにそぐわないものはないのだ。28人の方が、このレビューに「共感」しています。
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