『沈黙』をめぐる短篇集

遠藤周作

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766423433
ISBN 10 : 4766423437
フォーマット
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
316p;20

内容詳細

1954年の幻の処女作(!?)「アフリカの体臭―魔窟にいたコリンヌ・リュシェール」を初収録!遠藤周作没後20年、世界を震撼させた作品『沈黙』発表50年を記念する小説集。

【著者紹介】
遠藤周作 : 1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50〜53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数

加藤宗哉 : 1945年生れ。慶應義塾大学経済学部卒。日本大学芸術学部文芸創作科非常勤講師。1997年より2012年まで「三田文学」編集長。学生時代、遠藤周作編集の「三田文学」に参加、同誌に載った小説が「新潮」に転載され、作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    『沈黙』の前後に書かれた作品がおさめられています。何故『沈黙』は描かれたのか、その後、何を導いたのかが現れているように思いました。母に対する想いが強く、ここが原点なのかもしれないですね。

  • ひなきち さん

    切支丹弾圧でころんだ(裏切った)者の信仰とは…。または、神様に生涯を捧ぐ意思を持ちながら、伴侶を得た者の信仰とは…。遠藤周作氏がキリスト教を、葛藤しながらも、咀嚼し受け入れていく様がよくわかる1冊だった。幼い頃の大連での思い出や、自身の闘病日記…。別名義で描かれた未収録短編も載っている。年表で見る彼の人生と照らし合わせながら、今後、「遠藤周作」の文学に向き合いたくなった。

  • クマシカ さん

    私自身キリスト教の影響を受けて育ったので(カトリックではない)著者の心情というものが少しは分かる。著者と同じように母からの影響というものが一生まとわりついてくる。また「影法師」に出てくる聖職者のエピソードのように、教会で出会った信者からの影響も大きい。著者は幼少期を大連で過ごしたこともその後の人生に大きく影響していると思われる。人間の悲しさ、寂しさ、聖なるものとは程遠い日常の侘しさ、滑稽さ、見ないようにしているものを突き付けられる作品。

  • あきむら さん

    若い頃に何冊か遠藤氏の本を読みましたが、表面をなぞっただけだったようです。この本を読み終えて、「沈黙」も含めもう一度読んでみたくなりました。

  • あきまこ さん

    『沈黙』は若い頃に何回か読んでました。拷問の惨たらしさと、なぜ神は沈黙しているのか(助けてはくれないのか)、という迫害を受けた側の思いが非常に心に残りました。この本では『沈黙』発表前後の短篇が13話、1954年に発表された幻の短篇が一話収録されていて、どれも遠藤周作氏の面影を感じるような作品でした。解説と年表もとても良かったです。氏の棺には、本人の遺志で『沈黙』と『深い河』が納められたと知り、両方とも読んでいるので、ちょっと衝撃を受けました。2016年6月30日発行とのことですが、自分で所有したいです。

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人物・団体紹介

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遠藤周作

1923年、東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、十二歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒業。50年から53年までフランスに留学。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア小説や歴史小説、戯曲、「狐狸庵もの」と称される軽妙洒脱なエッセイなど、多岐に

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