人間

又吉直樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784620108438
ISBN 10 : 462010843X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年10月
日本
追加情報
:
366p;20

内容詳細

又吉直樹、小説最新刊『人間』。
初長編小説にして代表作、誕生。


本作『人間』は、芥川賞を受賞し、 300 万部超えの ベストセラーを記録し、社会現象にもなった処女作『火花』、先日劇場公開が発表となった 2 作目『劇場』に続く、3 作目にして、著者初の長編小説です。

また、こちらも著者初となる新聞連載(「毎日新聞」夕刊にて2018年9 月3日〜 2019年5月 15 日連載)として、毎週月曜から土曜まで、平成と令和の時代をまたぎながら執筆されました。
過去二作では青春のただなかにいる若者たちの夢や挫折が描かれましたが、本作は執筆時の著者と同年齢となる 38 歳の男が主人公であり、青春のあともなお続く人生の残酷さと仄かな救済がテーマとなっています。
現時点での小説家・又吉直樹の代表作と言ってさしつかえない、渾身作です。


<又吉直樹コメント>
「変な話だが、自分が小説を書くことになるなんて想像もしていなかった子供の頃から、この物語の断片を無意識のうちに拾い集めていたような気がする」


<あらすじ>
絵や文章での表現を志してきた永山は、38 歳の誕生日、古い知人からメールを受け取る。若かりし頃「ハウス」と呼ばれる共同住居でともに暮らした仲野が、ある騒動の渦中にいるという。永山の脳裡に、ハウスで芸術家志望の男女と創作や議論に明け暮れた日々が甦る。当時、彼らとの作品展にも参加。そこでの永山の作品が編集者の目にとまり、手を加えて出版に至ったこともあった。一方で、ハウスの住人たちとはわだかまりが生じ、ある事件が起こった。忘れかけていた苦い過去と向き合っていく永山だったが――。漫画家、イラストレーター、ミュージシャン、作家、芸人……。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待っていたものとは?

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • starbro さん

    又吉 直樹の小説は、全作品読んでいます。初の新聞連載小説にて、長編、著者の意気込みが感じられました。ネタや比喩満載ですが、最終的なオチはありませんでしたが、人間は十分描かれていると思います。私の好きなゴッホの『夜のカフェテラス』が効果的に使われていました。著者は、『人間失格』を100回以上読んでいるようですが、私は1回も読んでいません(笑)10月は、本書で読了です。

  • ウッディ さん

    青臭い芸術論、才能への嫉妬など持ちながら「ハウス」で暮らしていた芸術家の卵たちのその後を描いた物語。普通を拒絶し、エキセントリックに生きる主人公の永山、芸人でありながら書いた小説が芥川賞を取った影島、コラムで影島を批判しネットで炎上した仲野、三人とも又吉自身を投影した姿のように思えた。毒にならない事を話し、安全地帯からの他人への批判、そんな自分が嫌う事への徹底的な攻撃、そしてそれを傍観する自分、物語の中で交わされる議論は、又吉の脳内での葛藤であり、だから読者が理解できない部分も多くあったような気がする。

  • いっち さん

    人間をやるのが下手な人におすすめ。主人公に一通のメールが届き、学生時代を思い出す。かつて芸術家を目指す人たちが集まるシェアハウスに住んでいた。そこの住人の作品展で主人公の作品が編集者の目に留まり、出版された。しかし、作品のアイデアは別の同居人のものではないかと疑われる。嫉妬が飛び交う。主人公のバイブルは太宰治『人間失格』。又吉さんも同じ。人間をやるのが下手=人間失格。だが、人間をやるのが下手でも失格ではないから、タイトルが『人間』なのだろう。「自分は人間が拙い。だけど、それでもいい」。又吉版の『人間失格』

  • ゆのん さん

    【NetGallery】物語の半分位まで非常に長く感じた。様々な蘊蓄を垂れ流す自称表現者達に感情移入出来なかったのも長く感じた理由なのかもしれない。その後は登場人物の声を借りて作者が言いたい思いが感情的に書かれている感じがしてなかなか厳しい状況。200頁越えた辺りから少しづつ面白くなり最後は所々笑いながら読んだ。最高で最低で可愛らしく憎らしい、でも、だから人間なんだ。時には美しく時には汚く、自分の事すら満足に分からないそれもまた人間なんだ。人間やっていくのは大変。278

  • 旅するランナー さん

    漫才やコントだけでなく、様々な分野でマルチぶりを発揮するお笑い芸人たち。言葉を操るプロとして、何に対しても思いを言語化できる能力は、さすがだと思います。そして、文豪芸人又吉先生の能力が余すことなく披露される本作。キレあるし、性格悪いし、繊細やなと感じる小説。緊張と緩和のバランスが素晴らしい。批評ハラスメントへの溢れ出る批評・非難。全国のナカノタイチさん、おい、なに泣いてんねん。泣いてないわ。これから又吉先生のニヤっとした表情を見ても、その後ろに隠された物事を突き詰めて考える素顔が見えて、笑われへんやん。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

又吉直樹に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品