又吉新刊『人間』

2019年08月09日 (金) 10:00

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又吉直樹、小説最新刊『人間』。
初長編小説にして代表作、誕生。

人間

人間

又吉直樹

価格(税込) : ¥1,540

発行年月: 2019年10月

本作『人間』は、芥川賞を受賞し、 300 万部超えの ベストセラーを記録し、社会現象にもなった処女作『火花』、先日劇場公開が発表となった 2 作目『劇場』に続く、3 作目にして、著者初の長編小説です。

また本作は、こちらも著者初となる新聞連載(「毎日新聞」夕刊にて2018年9 月3日〜 2019年5月 15 日連載)として、毎週月曜から土曜まで、平成と令和の時代をまたぎながら執筆されました。
過去二作では青春のただなかにいる若者たちの夢や挫折が描かれましたが、本作は執筆時の著者と同年齢となる 38 歳の男が主人公であり、青春のあともなお続く人生の残酷さと仄かな救済がテーマとなっています。
現時点での小説家・又吉直樹の代表作と言ってさしつかえない、渾身作です。


<又吉直樹コメント>
「変な話だが、自分が小説を書くことになるなんて想像もしていなかった子供の頃から、この物語の断片を無意識のうちに拾い集めていたような気がする」


<あらすじ>
絵や文章での表現を志してきた永山は、38 歳の誕生日、古い知人からメールを受け取る。若かりし頃「ハウス」と呼ばれる共同住居でともに暮らした仲野が、ある騒動の渦中にいるという。永山の脳裡に、ハウスで芸術家志望の男女と創作や議論に明け暮れた日々が甦る。当時、彼らとの作品展にも参加。そこでの永山の作品が編集者の目にとまり、手を加えて出版に至ったこともあった。一方で、ハウスの住人たちとはわだかまりが生じ、ある事件が起こった。忘れかけていた苦い過去と向き合っていく永山だったが――。漫画家、イラストレーター、ミュージシャン、作家、芸人……。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待っていたものとは?

又吉直樹:既刊本

文庫[小説]

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