マーラー 河出文庫

吉田秀和

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309410685
ISBN 10 : 4309410685
フォーマット
出版社
発行年月
2011年03月
日本
追加情報
:
15cm,215p

内容詳細

ヴァルター、バーンスタイン、バルビローリ、ショルティ、カラヤン、レヴァイン、ブーレーズ、シャイー、シノーポリ…。生誕150年、没後100年を迎え一大ブームとなった作曲家、グスタフ・マーラーの交響曲を始めとする音楽と、その演奏解釈の魅力をたどる。

目次 : マーラーを伝えた人/ マーラー/ ヴァルターのマーラー/ ショルティのマーラーの交響曲/ 新しいマーラー像―バーンスタインからレヴァインへ/ カラヤンのマーラーふたたび/ シノーポリ指揮ヴィーン・フィルのマーラー 交響曲第一番/ 交響曲第三番―ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団/ 交響曲第四番―リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団/ 交響曲第五番―ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ 交響曲第八番/ 表現主義的ネオ・バロック 交響曲第九番―サー・ジョン・バルビローリ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ マーラーの交響曲第十番について/ 大地の歌/ マーラーの歌/ カンタータ「嘆きの歌」―リッカルド・シャイー指揮ベルリン放送交響楽団/ マーラーの流行をめぐって

【著者紹介】
吉田秀和 : 1913年、東京日本橋生まれ。音楽評論家。東京大学仏文科卒。現在、水戸芸術館館長。戦後、評論活動を始め『主題と変奏』(1953年)で指導的地位を確立。48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のため音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加。57年、「二十世紀音楽研究所」を設立。75年、『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、90年度朝日賞、『マネの肖像』で読売文学賞受賞。2006年、文化勲章受章。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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珠玉のような言葉が並ぶ名評論集といってよ...

投稿日:2011/06/28 (火)

珠玉のような言葉が並ぶ名評論集といってよい。吉田氏の最大の美質は、慎ましさと言いたいところだが、それ以上に、自分の意見・考えを明確に提示しながらも真逆の考え方さえも許容できる懐の深さにあるのではないだろうか。マーラー入門書としては最適の一冊だと思う。事実、ここで知ったセルやベーム、シャイーやレヴァインのマーラーに接近する大きな契機を与えてくれた。

充介 さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • コチ吉 さん

    膨大な著作の中からマーラーについて書かれたものを集めて文庫化。私自身は、第9番の第1楽章が彼の作品中最高であるとするベルクの見解と全く一緒である。全体に優れた論考であるが、時として迷宮の中に紛れ込んだかのような文章にはいつもながら閉口してしまう。

  • うな坊 さん

    吉田さん自身、マーラーを苦手としていることがわかる。「マーラーはむずかしい、私には」と率直に綴られている。吉田さんでもこんなことがあるのか。カラヤンのマーラーを評してこういう。「肌に合わないものは、ついに、終わりまで変わらなかったりしても、晩年に至るまで努力していたのだ。くりかえすが、そういうことを私たちは簡単に忘れてはいけない。人間のやることの意義、あるいはおもしろみというものは、成功したものだけをみて判断するのではなく、そうでないものの中にも、もったいないくらい、深い意味のある場合だって、あるのだ」

  • あやてい さん

    音楽評論家としてつとに有名な吉田秀和氏によるマーラー論考を1冊にまとめた、ある意味お買い得な本。しかし、私は氏のこの回りくどい文章表現が嫌いなのである。執筆時期が終戦直後から21世紀の冒頭まで長い期間のものを集めているので氏のマーラー理解の度合いも様々な文章なのだけれど、こんにちのマーラー理解の到達度からすると余りにも旧式だ。死を間近に感じての苦闘が後期の高みを生んだなんて、超通俗理解には苦笑するばかり。マーラーの楽譜を解析しての解明は私には難しいけれど、客観的に理解しようとする態度には敬服する。

  • ゆうちゃん さん

    バーンスタインのマーラー全集の参考書として読んだ。著者も言ってるようにマーラーの音楽は、他のロマン派作曲家と比較すると、誰もが難解だと感じるだろう。しかし、そこで終わってはいけない。聴くほどに、この作曲家の音楽は、心に自ずと染み込んで、時の美しい流れになるのだ。

  • 絶間之助 さん

    最初の3分の1位までは、さっぱり分かりませんでした。しかし、それからは結構、面白いです。ヴァルター、ショルティの素晴らしい演奏、一転してカラヤンの第五のぎこちない演奏の紹介も面白い。バルビローリの九番の素晴らしさ、第十番の良さを感じるところでは、思わずアマゾンに発注しようと思いました。大地の歌、嘆きの歌も、もう一度聞き直しました。楽しんで読みました。

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吉田秀和

1913年、東京日本橋生まれ。音楽評論家。東京大学仏文科卒。戦後、評論活動を始め『主題と変奏』(1953年)で指導的地位を確立。48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加。57年、「二十世紀音楽研究所」を設立。75年、『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、9

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