陰陽師 玉兎ノ巻 文春文庫

夢枕獏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167912918
ISBN 10 : 4167912910
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
追加情報
:
311p;16

内容詳細

半月ほど前に、藤原兼家が捕らえた兎は全身黒い毛で覆われていた。しかし、この兎、奇妙なことに日ごとに白い毛に変わり始め、その上人語を話し出したというのだ。「晴明を呼べ」と…。『嫦娥の瓶』など全9篇。晴明と博雅が活躍するシリーズも、遂に第15弾!もちろん蘆屋道満や琵琶法師・蝉丸も登場。

【著者紹介】
夢枕獏 : 昭和26(1951)年、神奈川県小田原市生れ。48年、東海大学日本文学科卒業。52年、「奇想天外」誌に「カエルの死」を書いてデビュー。『上弦の月を喰べる獅子』で、平成元年に第10回日本SF大賞を受賞。『神々の山嶺』で、10年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。『大江戸釣客伝』で、23年に第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、翌年に第46回吉川英治文学賞を受賞。30年に紫綬褒章を受章。山岳、冒険、ミステリー、幻想小説などの分野で広範な読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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良い意味で同じ様に繰り返される物語に謎解...

投稿日:2021/04/24 (土)

良い意味で同じ様に繰り返される物語に謎解きが散りばめられた安定のシリーズ。

UG さん | 埼玉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    2年前にハードカバーで読んでいるのですがいつも通りに文庫版で再読です。印象は天候や月などに関するものが多く自然をより感じました。とくに木犀月という短編は百人一首でも有名な蝉丸法師と晴明、博雅の3人が月を鑑賞している話ですが、墨絵のイメージが出てきて高畑勲監督に短編の映画化でもしてもらいたい感じがしました。

  • 眠る山猫屋 さん

    やはり、良い。邯鄲。草雲雀。松虫。鈴虫。なんて羅列を見つける度に、数十年変わらぬクオリティが甦るよう。変わってきたのは、やはり蘆屋道満。不敵な敵役が、いつの間にか想いを隠した照れ屋の良い漢になってきた。なんなら清明たちより素敵かも(笑)そんな道満の『道満月下に独酌す』がほんのり優しくて切ない。平安の闇は色々なものを隠してしまうから、すれ違ってしまった気持ちは更なる闇の奥に消えてしまう、そんな原点回帰の物語が多かったかな。

  • ちぐりん さん

    「どうだ博雅、ゆくか」「う、うむ…」「ゆこう」「ゆこう」そういうことになった――― このいつもの流れを見るだけで心が踊ります。玉兎ノ巻とあるように、月にまつわるお話の1冊でした。はるか太古の時から美しく満ち欠けを繰り返し、いつの時代も人間を魅了してやまない。人の心を惑わせ、癒す力もある月。 その月明かりのもとには、博雅の葉二と蝉丸の琵琶、四季折々の花が咲き、虫の声が聴こえる晴明の庭。 ひとつひとつのお話は、以前よりも怖さがなくなったような気がしますが、やっぱり大好きです。

  • そら さん

    晴明と博雅の相変わらずの仲の良さ♡。盃の酒に映った月、梅の香り、木犀の香り、笛の音、、良きかな!(^^)!。ところで、道満がずいぶん性格まるくなってない?

  • HMax さん

    博雅、やはり呪の使い手、知らぬ間に式神を作るだけではなく、清明でさえも救えない鬼を救う「輪潜り観音」。「嫦娥の瓶」、嫦娥4号が月の裏に着陸した際に嫦娥の説明を聞いたのを思い出しました。暖かくなってきた今日この頃、今年の夜桜見物は静かに物思いに耽りながら、月を映したお酒を楽しみたいものです(コロナのために嫌でも静かになりそうです)。ゆこう、ゆこう、花をみにゆこう。

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人物・団体紹介

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夢枕獏

1951年生まれ。77年、「カエルの死」で作家デビュー。『上弦の月を喰べる獅子』で、89年に第10回日本SF大賞を受賞。『神々の山嶺』で、98年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。2017年に第65回菊池寛賞を受賞。18年に紫綬褒章を受章

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