わたしのグランパ 文春文庫

筒井康隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167911591
ISBN 10 : 4167911590
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
追加情報
:
166p;16

内容詳細

中学生の珠子の前に、とつぜん現れた祖父・謙三はなんと刑務所帰りだった。侠気あふれるグランパは、町の人たちから慕われ、珠子の周囲の問題を次々に解決していく。しかし、グランパの秘密を知った珠子と、彼女を慕う紀子に大事件が襲いかかる―。読売文学賞を受賞した傑作ジュブナイル、待望の新装版!

【著者紹介】
筒井康隆 : 1934年9月24日、大阪市生まれ。57年、同志社大学文学部卒業。60年、SF同人誌「NULL」を発刊、処女作「お助け」が江戸川乱歩に認められデビュー。81年、「虚人たち」で泉鏡花文学賞、87年、「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞、89年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、92年、「朝のガスパール」で日本SF大賞、2000年、「わたしのグランパ」で読売文学賞、10年に菊池寛賞、17年、「モナドの領域」で毎日芸術賞を受賞。02年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ehirano1 さん

    #ハードボイルドグランパ。#とにかくテンポがイイ!#本書を一言で表すなら “粋”。#「引っ越しのセカイ」←このセンスに感服www。#老人は皆そうだが、死ぬまでに何かやっておきたい。#どういう死に方をするかじゃなく、死ぬまでに何ができるってことだ。#解説で暴露された筒井御大がカワイイ。

  • 佐島楓 さん

    久しぶりに、筒井さんのいい小説を読んだな、としみじみ思った。グランパへの距離感が、最後の最後まで絶妙である。この御老人には、ほんとうはどんな過去があったのだろう。男気というものが存在するのなら、それはかれのためにある言葉なのである。

  • HANA さん

    少女の生活に突如として現れた刑務所帰りのグランパ。少女の生活は少しづつ変化していき…。筒井康隆のジュブナイルを読むのは『時をかける少女』以来という事で期待しつつ読む。面白かったのは面白かったんだけど、全体的に短いせいか消化不良の部分が目立つような。淡々と進むから余計にそう感じたのか。孫の視点から物語が進むため、グランパの凄みが伝わりにくいよな。事態の背後で彼が動いているのはわかるのだが、物事が終わった時点で判明するため話の動きが分かりづらいというか。自分にとって筒井作品は、毒が含まれている方が好きだなあ。

  • TSUBASA さん

    父の日記に書かれていた「父は囹圄の人であり」という祖父に関する記述を見た珠子。家族がひた隠しにしていた祖父が15年ぶりに帰ってきた。珠子はヤクザや不良相手に怖気付くことなく問題を解決する祖父を信頼するようになる。大人になった今では毒っ気の無さに物足りなさを感じもしたが、10代の頃に出会ってたら大好きになってたかも知れない。作中で哲学講義をしちゃったり、文字が消えていく世界を描いちゃったり、1ページ1分の作品を創っちゃう人が、こういうドストレートなジュブナイル物も書いちゃうんだから御大の底知れなさがわかる。

  • ひなきち さん

    良きかな…善きかな…(*^^*)生き様がカッコいいグランパ。そして確実にその血筋をひいてる孫娘の珠子ちゃん。やりとりが微笑ましすぎる!筒井康隆作品の醍醐味である、俯瞰する文章も好きだ。(冷静すぎて、なぜか笑ってしまう箇所が必ずあるのだ)。そして…グランマの気持ちにもいたく共感した。素朴だけど、読後には心がじんわり暖まる優しい小説だった。

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筒井康隆

1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。’60年、弟3人とSF同人誌“NULL”を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が“宝石”に転載される。’65年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。’81年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、’87年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、’89(平成元)

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