ナショナリズムの正体 文春文庫

半藤一利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167909314
ISBN 10 : 4167909316
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
281p;16

内容詳細

ナショナリズムと愛国心を歪めたのは誰か?「戦争はイヤだ」としか言わない左翼、「あの戦争は正しかった」と美化する右翼、双方の知的怠慢だ―軍エリートの証言を集めてきた昭和史研究の大家ふたりが、歴史的事実をもとに左右を徹底批判。ヘイトスピーチにも強引な改憲論にも屈せず、ただしく国を愛する方法がわかる。

目次 : プロローグ 「国家ナショナリズム」が「庶民ナショナリズム」を駆逐する/ 第1章 現代日本のナショナリズムが歪んだ理由/ 第2章 近代史が教える日本のナショナリズムの実体/ 第3章 中国と韓国の「反日感情」の歴史背景/ 第4章 現代の中国および韓国のナショナリズム/ 第5章 将来に向けての日本のナショナリズム

【著者紹介】
半藤一利 : 1930年、東京・向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などをへて作家。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。著書は『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)なが多数。『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇1945‐1989』で毎日出版文化賞特別賞、2015年菊池寛賞受賞

保阪正康 : 1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒。編集者時代の72年『死なう団事件』で作家デビューして以降、個人誌「昭和史講座」を主宰して数多くの歴史の証人を取材、昭和史研究の第一人者として2004年、菊池寛賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nnpusnsn1945 さん

    昭和史の大家である両者が日本で台頭するナショナリズムの問題点をうまく指摘している。基本的に少数の戦友の間で支持されていた考えが一般に普及しているようだ。護憲側(半藤、保阪共に支持者だが)の「イヤイヤ反戦」が尾を引いているのは納得した。教育といえどもさらりとしたものだから知識が身に付くはずもない。ましてや日中韓のナショナリズムもろくに教えていない。戦争博物館も泣かせるものばかりだそうだが、左右派とも主張はともかく、感動させるという意図では皮肉にも表裏一体である。

  • ヨーイチ さん

    現代史を扱ってきた作家二人による警世の書というと大袈裟か?Twitterを眺めていなかったら、こんな事は感じなかったかも知れない。政治とか世界情勢とかに特別に関心を寄せてきたわけではないが、常識程度の知識は必要だと思い、折に触れてこの二人の著作は目を通してきた。二人ともネット民ではないとの事。ネトウヨと称される偏った愛国心の発露を憂いた対談。極めて真っ当な見解ばかりなのだが、これが通じない層が本当にいるらしいのが驚き。Twitter上で「ネトウヨの国会議員」って物言いを知る。続く

  • ちさと さん

    安倍政権の安易な損得計算の外交と、恣意的にある種の敵を作り非難しまくることで政治的な求心力を作り上げるやり方は、明治から昭和期の個人の献身を求める思想と類似している。それが国家主義的なナショナリズム。政治目的でナショナリズムを語ることの危うさ、本当のナショナリストのあるべき姿を、歴史を参照しながら対談されています。思想や思考、記憶は、科学の実験のように「続きやっといて」と引き継げない。半藤さんは88歳。なるべく多くの著書に触れたい。

  • Satoshi さん

    憲法改正議論も中韓への戦後補償についても、過去の戦争を振り返るという大切な取り組みが不足している。著者の様な戦争を経験した世代の警笛には耳を傾けるべきだと思う。

  • Gokkey さん

    2014年の『日中韓を振り回すナショナリズムの正体』が底本なので、日韓関係が急速に悪化した当時の状況を考慮に入れて読む必要がある。ナショナリズムとは日本的精神のようなベース(不変部)に政治思想(可変部)が乗った民族レベルのイデオロギーと捉えられるか。特に韓国や中国の民族性と歴史経験、さらに政局を踏まえて向き合うことの大切さと難しさ…今更ながら痛感。帝国主義の戦争よりもナショナリズム(民族と宗教)の戦争の方が徹底的にやり合うだろうという保阪氏の発言が約10年経過したいま重くのし掛かる。

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人物・団体紹介

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半藤一利

1930年、東京都生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋新社(現・文藝春秋)へ入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役を歴任。著書に『日本のいちばん長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞、以上文藝春秋)、『昭和史 1926‐1945』『昭和史

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