エロマンガ島の三人 文春文庫

長嶋有

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167693046
ISBN 10 : 4167693046
フォーマット
出版社
発行年月
2010年07月
日本
追加情報
:
16cm,221p

内容詳細

「エロマンガ島にいって、エロマンガを読もう」。ゲーム雑誌のそんな企画が通ってしまい、男三人は南の島へ向かう。二泊三日のささやかな旅がそれぞれの人生をほんの少し変えることも知らずに。疲れた心をもみほぐす表題作のほか、著著初のSF、ゴルフ小説、官能小説まで収録した異色で楽しい小説集。

【著者紹介】
長嶋有 : 1972年生まれ。2001年に「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。02年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞、07年に『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • masa さん

    もしかしたら、物質的には死んでる状態こそが完璧で、生きてる状態は不完全で不安定なのかも知れない。なのに周りは造作もなく安定して生きてるように思えてしまうから、僕は懸命にそういうフリに勤しむ。そうだ、きっと。だから我に返ると恥ずかしいくらいに惨めなんだ。そうに違いない。そういうことにしといてくれ。本当は悩んだところで意味などないとしても、注意深く迷って思い詰めることで何とか日常に馴染んでいける。僕は神経質にしか生きられそうにないから、こんな物語の言霊でバランスを取ろう。なんにもないから、どうにだってなると。

  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房 さん

    「エロマンガ島に行ってエロマンガを読む」というゲーム雑誌のおバカな企画で南太平洋の島へ取材旅行に出かけた三人。ヌルい話だな〜と思ったけど、これは伏線。10年後を描いた『青色LED』でじわり感動の波に包まれます。長嶋有氏は初読みでしたが、本の構成の巧みさに唸りました。5篇収録の短篇集で『エロマンガ〜』と『青色〜』を挟み、SF(著者初のSFとの事)、ゴルフ小説、官能小説とテイストが異なる物語が並び、音楽のコンピレーションアルバムを聴くような読書体験でした。なお〈エロマンガ島取材旅行〉は実際に行われたそうです。

  • アマニョッキ さん

    日々の草の根運動のおかげか、読友さんがオブザイヤーの一冊に選んでくれた「エロマンガ島の三人」。今回はウイニング再読でございます(やったー!)。こちら本当に隠れた傑作なのですよ。「ケージ・アンプル・箱」の津田!津田いいなー、津田。箱の意味ね。日本語の妙。そして「アルバトロスの夜」の中尊寺ゆつこからの一気にさいとう・たかを感。まさにカシーン!!いい飛びっ!!「青いLED」なんて、携帯のランプが青く光るだけで十年のブランク表しちゃうんですよ。すごくないすか?もう無二です、無二。オブザイヤーありがとうございます!

  • アマニョッキ さん

    きたるべき日に向けて追い込み再読中。 表題作「エロマンガ島の三人」で、「コーラの瓶を窓から捨ててはいけません」と飛びしなに言った日置さんの冗談。その重さと軽さのバランス。それがラストの「青色LED」へと繋がっていく。いいんだな、もうここがとても。「女神の石」のパーラーオリオン、「ケージ、アンプル、箱」の津田と大輔、再読祭中だからこその親近感。そしてボヘミアン・ラプソディ。

  • アマニョッキ さん

    読友さんが読んでいるのをみて、いてもたってもいられず再読。すっかり失念していた「青色LED」の内容ですが、「泣かない女はいない」にも出てくるあの魔法の言葉に、我ながらびっくりするぐらい泣いてしまった。そしてこれ、異色短編集だったんですね。今さら納得。(だがあれは官能小説ではないやろ、とツッコミたい!)でもやっぱりこの作品大好きだなー。高橋名人の冒険島も、やつらの足音のバラードも、「コーラの瓶を窓から捨ててはいけません」も、すべてがあのラストには必要なんだな。あーあ、生まれ変わったら絶対男になりたい!

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長嶋有

1972年生まれ。2001年「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞、’02年「猛スピードで母は」で第126回芥川賞、’07年の『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞し、’08年には『ジャージの二人』が映画化された。’16年『三の隣は五号室』で第52回谷崎潤一郎賞受賞(本データはこの書籍が刊

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