清張さんと司馬さん 文春文庫

半藤一利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167483142
ISBN 10 : 4167483149
フォーマット
出版社
発行年月
2005年10月
日本
追加情報
:
16cm,287p

内容詳細

「虫の眼」清張と「鳥の眼」司馬―松本清張と司馬遼太郎という戦後文学の二大巨匠はまた、昭和史そして激動する現代社会にも厳しい批評を提示し続けた。二大巨匠の活動が最も旺盛であった昭和30年代後半から40年代にかけて、著者は担当編集者として二人に出会い、多くのことを学んだ。間近に接した巨匠の等身大の実像がここにある。

目次 : 二人の文豪と私/ 社会派推理小説の先駆者として/ 古代史家としての清張さん/ 時代小説から歴史小説へ/ 『坂の上の雲』から文明論へ/ 巨匠が対立したとき/ 司馬さんと昭和史/ 敗戦の日からの観想/ 清張さんと昭和史/ 『日本の黒い霧』をめぐって/ 司馬さんの漱石、清張さんの鴎外/ 司馬さんと戦後五十年を語る

【著者紹介】
半藤一利 : 昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞、平成10年「ノモンハンの夏」で山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • レアル さん

    同じ昭和史を書いている2人。そして今清張の「昭和史発掘」を読んでいるため興味深く手に取った。同じ歴史でも空から歴史を俯瞰するように見て、肝所をおさえる司馬遼太郎に対し、地べたを這いつくばって真相にたどり着く松本清張。2人其々特徴はあるが、取材力と資料収集の徹底さは共通点なのかもしれない。そして2人の昭和史観が面白い。こういう本を読むとここに紹介されている昭和史以外の2人の作品も読みたくなる!清張好き、司馬好きには面白い本。

  • キムチ27 さん

    今年の正月はいきなりの激流に飲まれ、この1冊を落ち着いて読む気力が失せたものの、何とか読み終えた。10代から30代後半のかなりの部分で「清張・司馬」の文に受けた影響は結構なものがある。元来の雑食たちだから、他の作品〜無論文学のみならず も読んだけど。そして半藤さん。作家というより、やはり編集者としての力量がこの1冊に味を出している。漱石〜東郷の評判を語る箇所はいかにもっていう印象。「ファクトを並べて、その刺激で立ち上ってくる気体〜それが真実」という司馬さんの語りは「さん」付で綴る筆者ならではの本書の魅力。

  • kawa さん

    昭和の時代、歴史小説を中心に1,2の地位を競い合った両雄の比較小説論。著者の半藤氏は編集者としてお二人の永年と付き合いありでこれ以上ない執筆者。「鳥の眼」司馬氏と「虫の眼」清張氏という位置づけが素晴らしくも凄くて、本のタイトルの軽さに似合わない重厚な仕上がり。座右の書として手元に置いておきたい優れ本。清張氏の作品群は迂闊にもほぼノーマーク。またその世界にのめり込めるかと思うとニンマリ。早速、配信で清張氏原作「張込み」(1958年)を鑑賞。時代の古さも懐かしいが現代に通ずる人間の性も描かれ堪能でした。

  • 金吾 さん

    ○清張さんも司馬さんも好きな作家であり、二人と編集者として接した半藤さんが二人について書くという魅力的な本です。二人の違いや二人に対する想いを面白がりながら読みました。批評家的特質の点からの比較や漱石、鴎外の話は良かったです。

  • り こ む ん さん

    空から時代を見る司馬遼太郎。地面を這いつくばって時代をみる松本清張。この二人を間近で見続けてきた半藤さんが語る二大巨匠の姿。歴史に対する姿勢と考えの違いが面白い。ちょっと反論したいのは、司馬遼太郎さんの昭和史。あの時代だけがおかしくなった訳じゃないと…歴史は流れてる。そこに至るまでには、何かしらあると思うのだけどな…その点、地べたを這いつくばって歴史に挑んできた、松本清張さんは、見つけていたのかもしれない。両者の作家しての姿を垣間見て、改めて作品を熟読したくなってきた。

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人物・団体紹介

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半藤一利

1930年、東京都生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋新社(現・文藝春秋)へ入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役を歴任。著書に『日本のいちばん長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞、以上文藝春秋)、『昭和史 1926‐1945』『昭和史

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