ノモンハンの夏 文春文庫

半藤一利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167483104
ISBN 10 : 4167483106
フォーマット
出版社
発行年月
2001年06月
日本
追加情報
:
16cm,471p

内容詳細

参謀本部作戦課、そして関東軍作戦課。このエリート集団が己を見失ったとき、満蒙国境での悲劇が始まった。司馬遼太郎氏が最後に取り組もうとして果せなかったテーマを、共に取材した著者が、モスクワのスターリン、ベルリンのヒトラーの野望、中国の動静を交えて雄壮に描き、混迷の時代に警鐘を鳴らす。

目次 : 第1章 参謀本部作戦課/ 第2章 関東軍作戦課/ 第3章 五月/ 第4章 六月/ 第5章 七月/ 第6章 八月/ 第7章 万骨枯る

【著者紹介】
半藤一利 : 昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文芸春秋入社。「文芸春秋」「週刊文春」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5年「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞、平成10年に「ノモンハンの夏」で山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    司馬遼太郎が最後までどうしても書けなかったノモンハン事件。直接の原因は関東軍の暴走による国境扮装であるが、事件の背景はもっと複雑で、当時の日独伊対英仏露中の微妙な力関係と駆け引きも背景にある。そして、自国の軍事力への過信と敵国の過小評価から、いきあたりばったりとしか思えない作戦。日露戦争の勝利に幻惑され、栄光の残骸にしがみつく日本陸軍。天皇の持つ統帥権を無視した現地参謀の暴走と、それを全く制御できない参謀本部。彼らに対する半藤氏の批判は痛烈である。★★★★

  • へくとぱすかる さん

    「人は何も過去から学ばない」とは、耳の痛い言葉である。戦争という生死の場で、無責任に犠牲を強いる人物と組織。著者はインタビューで「絶対悪」を感じたという。独断専行と思い込みで武力行使することの恐怖を見せつけるのが、本書のテーマ、1939年のノモンハン事件。その教訓に学ばず、日本は2年後に太平洋戦争へと突き進んだ。その体質は戦後もそのまま、実は今も続いているのではないか。気がつけば後戻りのできない悲劇にならないよう、注意しなければならないのは、生きている私たちの責任だろう。歴史から学ばなくてはならない。

  • ベイス さん

    歴史上、ノモンハン事件というが、これは事件なんかではない。日ソ両軍の死傷者は合わせて4万5千人。あまりにも愚かな日本軍部が引き起こした戦争であり、惨劇である。事件などとごまかしてはいけない。半藤探偵の筆によって、英米独ソが繰り広げる外交上の駆け引きの中で、日本だけが大局観をもたず、場当たり的対応に終始する情けない姿が浮き彫りになる。そして好戦的な辻らの暴走を止められない。なぜ?どうして?どうしたら日本は誤った道に進まずに済んだのか?ノモンハンで何があったかは分かった、でもこの疑問への答えは見つからない。

  • ehirano1 さん

    ブチギレ案件。

  • chimako さん

    腹立たしくキリキリと奥歯を噛み締めるような読書だった。ノモンハンの幾千幾万の屍を足蹴にするように、何も学ばず同じ轍を踏み太平洋戦争でまたもや兵を見殺しにした作戦課の秀才たち。いつでも自分は間違っていないと大声を張り、「兵隊は1銭5厘でいくらでも調達できる」と嘯く。許せないと思う箇所に付箋紙を貼りながら読みすすめたらその多さに表紙が持ち上がるほど。これはヒトラーとレーニンの思惑を踏まえながらの4ヶ月が描かれる。日本の軍部は目の前のケンカしか見えず負けの汚名をきたくない一心で不毛な戦いを続けた。……コメントへ

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人物・団体紹介

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半藤一利

1930年、東京都生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋新社(現・文藝春秋)へ入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役を歴任。著書に『日本のいちばん長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞、以上文藝春秋)、『昭和史 1926‐1945』『昭和史

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