ウンベルト・エーコ

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フーコーの振り子 下 文春文庫

ウンベルト・エーコ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167254469
ISBN 10 : 4167254468
フォーマット
出版社
発行年月
1999年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,581p

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読書メーターレビュー

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  • syaori さん

    「世界は無邪気な謎なのだ」、これを知るために何と長い道のりが必要だったことか。危惧したとおり、セフィロトの木を辿った先にあったのは無邪気な世界から欲望にまみれた「真実」を読み取ろうとする人間の狂気だったけれど、それに飲み込まれかけていたカゾボンもベルボも、最後の最後でそんな謎なんて必要ない世界の美しさを見せてくれたように感じます。「真実」を探し求める〈あの連中〉に対しそれぞれ叫んだ「NO」の代価はとても高かったけれど、最後に残る、彼らが「実証」したあるがままの世界は涙が出るほど美しかったのだったのだから。

  • えりか さん

    あぁ、物の見方が変わりそう。あらゆるものに暗号、秘密、暗喩を探ってしまいそう。洗濯機にだって隠された暗号があるのかもしれない。探りだす知識さえあれば。それは全てのものを神秘的にみせかけることもできるし、全てのものを愚弄することもできる知識。「お遊び」で探っていたテンプル騎士団の「計画」が、いつのまにか「真実」めいてきて、怪しげで危険な虚構の世界へと足を踏み入れてしまう。ミイラ取りがミイラになる。リアの「洗濯屋さんの伝票」で全てが0になるところも好きだけど、やっぱり、暗号とか秘密とかでワクワク謎解きが好き。

  • NAO さん

    真剣にテンプル騎士団の真相を追求していたベルボたちが虚構を紡ぐようになってから、事態が大きく変化していく。知識があり冷静な判断力を持つ者たちがテンプル騎士団という謎に囚われ妄想の中に沈んでいく危うさこそが、エーコが一番書きたかったことなのではないだろうか。テンプル騎士団の秘儀に引き寄せられた者たちは、あるはずのないキーワードを探し、それを持っていそうな者に襲いかかる。真夜中の秘儀に集まった人々の妄想と狂奔は、人の心の闇そのもの。それにしても、たいそうな秘儀のメンバーがこの面々では、ベルボも浮かばれない…。

  • absinthe さん

    知識だけではなく、人間の狂気、心の闇、も言及される。過激なテロリストだって、彼らが本来目指している世界は平和で豊かな社会のはずだ。では闘争に身をゆだねる人とそうならない人の究極の違いは何か。

  • ベイス さん

    苦闘だった。中世〜近代史によほど精通してないと理解が追いつかない。ところどころ、武器軟膏など、知ってる話があると俄然興味がわくのだが・・・。ということは、神秘主義の知識がもっとあればもっと楽しめるのだろう。テンプル騎士団の計画の中身を、歴史的事実を「こじつけて」説明していくプロセスに著者の類い希なる発想力がほとばしるが、最後はそれが妄想に過ぎないと否定する。自ら積み上げた物語をあっさり捨てる潔さ、そこにエーコの異才を見た。現代の「騎士」たちがいずれも小物だったのがちょっと残念。ぐったり疲れた。

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