大いなる助走

筒井康隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167181031
ISBN 10 : 4167181037
フォーマット
出版社
発行年月
1982年09月
日本
追加情報
:
315p;16

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読書メーターレビュー

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  • saga さん

    【再読】大衆文芸の最高峰・直木賞。それを受賞できなかったのはブンガクではなくSFだったからなのか? 文壇の内部では、このように恐ろしく湿った世界なのだろうか? 地方の同人主催者・保叉(ルビなし。なんと読むのだろう?)のアドバイスを受けて書いた小説が思わぬ反響を呼ぶことになった市谷くん。直廾賞候補になり、職も全財産も投げうって工作をした挙句の落選。彼は破綻の人生を選択してしまう。演劇・ドラマの脚本仕立てで進行する物語に、ついつい市谷くんの気持ちに入れ込んでしまった。

  • TSUBASA さん

    一流企業に勤める市谷は地方同人誌に企業内の暗部を書き連ねた小説を上梓する。マウント合戦に明け暮れる同人たちに嫌気がさすも、何の因果か有名紙に転載され、直廾賞候補に持ち上げられる。しかし会社の怒りを買いクビになった市谷は、直廾賞に一縷の望みを賭けるが。ブンガクとかいう得体のしれないものを掲げてふんぞり返ってる文壇の者どもを皮肉った作品。直木賞を取れなかったことに対する痛烈な仕返しというあたりが実に筒井らしい。wikipediaを見て登場人物のモデルを知り、あの人がこんな風にからかわれてんのねとクスクス来た。

  • ぽち さん

    たぶん4,5回は通読しているのでおそらく6回目かそれ以上の再読にはなるのだけどこんな筋道のくっきりとした小説をなぜかほどに読むのか、読ませられるのかといえば改めて文学理論ぽくいってみればやっぱり語りと描写の技工につきるのだろう、か。主人公の(この言い方も極めて文学理論ぽいが)焦燥、絶望、憤怒、理知、殺意、にからめとられる、ここにあるのは共感ではない、侵食、同化する感覚。最終盤のドライブ感覚は只事ではないのだけどそれだけでない、コールタール塗れの情感に窒息する。表層的に、スラップスティックの傑作でもある。

  • ホレイシア さん

    そういえば、高校生の時に読んだ。大昔だ。

  • わか さん

    徹頭徹尾ひどい話。好きではない

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人物・団体紹介

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筒井康隆

1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。’60年、弟3人とSF同人誌“NULL”を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が“宝石”に転載される。’65年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。’81年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、’87年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、’89(平成元)

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