読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• タツ　フカガワ さん

  読了日：2022/09/27

  これは『破獄』『長英逃亡』『桜田門外ノ変』『生麦事件』ほか著書8作についての取材ノートのような内容。たとえば大雪の朝起きた桜田門外の変。吉村さんはこの雪が何時ごろやんだのかが小説を書く上で重要だったといい、ようやく見つけた水戸の豪商の日記を参考に“八つ（午後2時）すぎ”として出版。が、後に“九つ（正午）ごろ”と判明。以後の増刷では訂正されたとか。そんな吉村さんの緻密で厳しい取材の一端を垣間見るエピソードがいっぱいで、読みたい本がまた増えました。

• けぴ さん

  読了日：2020/03/18

  徹底した資料集めの後に小説を執筆する吉村さん。しかし、過去には尊皇攘夷の思想の理解が足りないうちに252枚の原稿を書いたところで、調べなおし、すべて書き直したエピソードが語られる。252枚は迷いなく焼却。ワードと違い原稿用紙の書き直しはさぞかし残念だったことでしょう。自分に厳しい吉村さんらしい話しでした。

• KAZOO さん

  読了日：2014/10/31

  これは吉村さんが書かれた歴史っ小説の舞台などや考証についてのエッセイです。読んでいて司馬さんの「街道をゆく」を思い起こしました。ここの書いてあるすべてが小説と関連があり、私はまだかなり読んでいない小説があるので読もうという気にさせてくれます。非常にご自分の書かれた小説については、その後の資料発見などから推敲を重ねておられる感じがしました。

• kinupon さん

  読了日：2021/03/17

  著者の取材には頭が下がります。すべての作品を読みましたが、こんなにも取材していたのかと、改めて頭が下がります。

• 冬木楼　fuyukirou さん

  読了日：2019/11/27

  古本市で入手本３冊目、新書です。吉村昭は朝日新聞連載「天狗争乱」で知った作者。丁寧に取材をする作家さんだと当時も言われていた。（あれからもう何年？）　史実を歩くとは、歴史小説を書く時に現場を取材すること。現場のたたずまいを実際に見に行く。現地の図書館等で郷土資料を探す。市井の研究者と交流するなど。　例えば桜田門外ノ変の当日、雪は何時にやんだのか？こうした事実を背景に書かれた作品なのでリアリティに引き込まれて面白いのだろう。　冒頭「破獄」の彼はゴールデンカムイの人物のモデル？ホントに居たんだとビックリ！

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