深海の使者 文春文庫

吉村昭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167169015
ISBN 10 : 4167169010
フォーマット
出版社
発行年月
1986年04月
日本
追加情報
:
16cm,364p

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Masashi_1234567 さん

    第2次世界大戦の日本とドイツ間の情報や人材や物資や緻密兵器、設計図等輸送する戦史の表に表れない部分が描かれています。日本とドイツを行き来するには、陸路、空路、海路があるが、ソ連と不可侵条約を結んでいる日本としては、ソ連を刺激するわけにはいかず、海路を潜水しておこなうことがメインになります。ただしほとんどのケースが沈没します。潜水中の酸素が不足し二酸化酸素が充満して頭痛を起こすことや、沈没による人材や機密機器の消失などがリアルに描かれ読み応えがありました。

  • たぬ さん

    ☆4 吉村氏29冊目。こんなにたくさんの潜水艦が造られていたことも、その多くが撃沈・爆沈していたことも初めて知った。空にも海にも敵がうようよしている海域を進むのは決死の覚悟だったことでしょう。同じ戦死なら航空機よりも潜水艦のほうがずっときついなあ。即死率が低く窒息でじわじわと死んでいくことが多いから。

  • sayzk さん

    そうか、昔は潜水艦をこんな役目に使ってたんですね。当時、日本と、遠いドイツ・イタリアとでは人的・物的な交流の困難であった事。こんな事一つとっても連合国側と比べて、大きな不利になってたんですな。 吉村氏の本の楽しみの一つに「漂流」「赤い人」のように劣悪な境遇での人間の姿がドキュメンタリー風に語られるのを楽しみにしていますが、これも潜水艦の中の描写が読んでて息苦しくなります。

  • Ted さん

    ’76年4月刊。◎大戦中、日独間の唯一の連絡手段だった潜水艦で片道3ヶ月かけて行われた航海の困難と苦闘を描いた秘史。U234で航海中にドイツが敗れたため自決した庄司・友永技術中佐の逸話も当然触れられているが、それ以外にも伊8、呂50(U511)、伊30、伊34、伊29、伊52、呂501(U1224)の運命も過酷で乗組員の苦難が偲ばれる。渡洋爆撃を想定した「富嶽」の潜水艦版みたいな伊400型、高速潜水艦201型など米軍を驚嘆させた技術力を持ちながらも生しきれなかったのはどこかポイントがズレていたからだろう。

  • ブロッコ・リー さん

    大戦中に日本とドイツ(占領下の仏ロリアン軍港)3万キロを結んだ「伊」潜水艦乗組員達の記録。生存者からの貴重な証言を元にその航跡を著者のいつもの冷静な筆致で克明に追う。独側は入手困難な南方資源や日本海軍の無航跡魚雷を日本側はレーダー、ジェットエンジン情報を交換すべく潜水艦航路を開拓したのだ。使命に殉じた者達、その家族の様子、日独の軍部同士の交流が感傷を交えず描かれている。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

吉村昭

1927(昭和2)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。58年、短篇集『青い骨』を自費出版。66年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。73年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、79年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、84年『破獄』で読売文学賞を受賞。2006(平成1

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品