最後の花時計 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167120238
ISBN 10 : 4167120232
フォーマット
出版社
発行年月
1999年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,219p

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読書メーターレビュー

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  • koushi さん

    遠藤先生の絶筆となった随筆集。病魔と闘い、命を削りながらの執筆だったようです。遠藤先生の命の時計が三時をまわり夕暮れ時を指している時、私は当時大学生で遠藤作品は好んで読んでいました。とても懐かしく感慨深い思いです。遠藤周作を何故か遠藤先生と言いたくなるのも学生の頃の読書にあるようです。私の時計は今何時を指しているのだろうか。

  • kana さん

    遠藤周作の最後の随筆集。医療体制、政治、メディアなどの行く末を憂う話題が多い。『わたしが・棄てた・女』がミュージカル化された音楽座の『泣かないで』や、映画『深い河』が絶賛されているので観てみたいと思った。永井荷風が「本人が留守と言っているのだから留守なんだ」と、自分が対面しながら居留守をするエピソードが面白すぎる。

  • 奏市 さん

    続けて遠藤先生の新聞連載のエッセイを読んだ。晩年の93〜95年に書かれたもの。死、戦争、医療・看護師、政治不信といったテーマが多い。吉行淳之介さんの死に際しての感情の吐露がじんときた。本当に仲良かったんだな。吉行さんのエピソードが気障なのに絵になってて感嘆した。懇意にしてるホステスの誕生日に店に著者連れ立っていく途中、彼女にプレゼントを買った。店に入って普通に飲んでてプレゼントなかなか渡さないから忘れたのかと思っていたら、店出て階段登っている時に「そういえば今日誕生日だったね」と素っ気なく渡したとのこと。

  • ちゃんむねZWSN さん

    遠藤周作氏の最後のエッセイ集。話題の中心は彼の故郷・神戸を襲った阪神大震災や、医療現場の切実な実態、政治の無策への嘆息、マスコミの劣化への苦言・・遠藤氏らしい肩肘張らぬ文体の中にも、重い病をおしての執筆だったからか、何か日本人に宛てた危急の遺言のようにも見えた・・彼がこの優しくも厳しめのエッセイを通して「日本人よ、忘れてくれるな」そう伝えたかった思いとは何だったのか・・現実を目の当たりに手をこまねいている間に、僕の人生の「花時計」も、暖かい昼下がりから、いつしか肌寒い風が吹く夕方へと向かっていました。

  • クマシカ さん

    数ページ毎にテーマが変わり、パラパラと読めてしまいます。遠藤先生の社会への皮肉や憂慮が、今の時代にも共通するものがあり、考えさせられます。

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