向田邦子全集 2 小説2 あ・うん

向田邦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166416905
ISBN 10 : 4166416901
フォーマット
出版社
発行年月
2009年05月
日本
追加情報
:
20cm,207p

内容詳細

向田邦子生誕80年記念出版。読みやすい活字とエレガントな装丁で、新版全集全11巻、全対談、妹・和子氏の著作、メモに至るまでを収録した別巻2巻を加えて刊行。本巻は、傑作長編「あ・うん」。

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読書メーターレビュー

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  • シブ吉 さん

    お前の財布は俺の物、俺の財布はお前の物。陸軍の寝台で一緒になってからの親友、仙吉と門倉。二十数年来の親友同志だが、門倉が密かに想いを寄せるのは、仙吉の妻、たみだった。「実らないと判ってたって、人は惚れるんだよ」門倉の言葉がとても切ない。日常生活のエピソードが面白く、ラストまで一気に読んでしまいました。

  • ぐうぐう さん

    言うなれば、シナリオは映像や舞台になることを前提に書かれたものである。だから、それだけではまだ未完成なものだ。対して小説は、それだけで完成されたものでなければならない。小説『あ・うん』を読んでいると、そのことを痛感する。シナリオでは監督の演出や、役者の演技を支える太い柱のような感覚だったが、小説『あ・うん』は緑茂る1本の大樹のようだ。枝葉が繊細な描写によって輝いている。また小説版は、シナリオ以上に戦争の影が濃いのも印象的だ。

  • seeds さん

    阿吽=2人の人物が呼吸まであわせるように共に行動するさまとある。 仙吉、妻のたみ、戦友の門倉の三人のおかしな関係。それを年頃の娘・さと子が観察しながら大人へ成長していき、全てを知って俯瞰する初太郎、門倉の本妻、二号、三号の女性たち、みな個性際立ち非常に面白かった。 どたばた劇の中で 大人たちのずるさや不器用さ、嫉妬、忍耐、駄目さが非常に人間くさく、簡単に割り切れない感情、一線を越えず20年近くその均衡を保ち続ける三人それぞれの想い。 そして忍び寄る戦争の暗い影、、 非常に面白かったです。

  • hiroshi さん

    仙吉一家の為にあれこれと世話をやく親友の門倉。仙吉と違い豪快で二号三号と愛人を持つ彼が本当に惚れているのは、仙吉の妻たみだった。タイプの違う男同士の友情や、同居する仙吉の父仙太郎との確執、娘さとこの恋、門倉の嫁君子の想い等々、危険な要素を孕みながらも、ほのぼのとしたホームドラマ。中年の心情を深く抉った話でした。もっともっと向田ワールドに浸りたい!

  • きのこきのこ さん

    初、向田邦子さん。仲良しの門倉と水田、そのどちらからも愛される水田の妻たみ、おかしな関係なのに描写が楽しくてするする読んじゃう。カンカン帽子を被るたみ、電柱に笑い泣きで抱きつく門倉、映像が浮かびます。。。大好きな親友が愛してる女を妻に持つ喜び(水田)、親友の妻だから親友以外には汚されないという安心、自分からは汚さず愛でるだけ(門倉)、ちょうどいい2人なんですねー。 『カフェの女給も職業婦人というのかと、たみは少し笑った』この一文、たみという人をどう捉えたらいいのかしら?

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人物・団体紹介

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向田邦子

1929(昭和4)年、東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家になりラジオ・テレビで活躍。80年に初めての短篇小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家活動に入ったが、81年8月航空機事故で急逝

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