赤い風

梶よう子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163908663
ISBN 10 : 4163908668
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
365p;20

内容詳細

徳川綱吉の治世下、川越藩の領内では、牛馬のための飼料や堆肥のための草を採取する秣場で、農民同士の諍いが絶えなかった。百姓の倅・正蔵も十のとき、男五人に襲われ、父・吉二郎を亡くした。新たに川越藩主となった柳沢保明(のちの吉保)は、側近の筆頭家老・曾根権太夫、懐刀の荻生惣右衛門(徂徠)を送りこみ、その地を畑地として開拓するよう命じる。果たしてその狙いは、領民の生活を豊かにするためなのか、それとも年貢を徴収し将軍・綱吉の歓心を買うためなのか―。埼玉新聞連載の話題作!

【著者紹介】
梶よう子 : 東京都生まれ。2005(平成17)年「い草の花」で九州さが大衆文学賞受賞。08年「一朝の夢」で松本清張賞受賞。16年『ヨイ豊』で直木賞候補、歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    梶 よう子は、新作中心に読んでいる作家です。江戸、五代将軍綱吉の時代 赤い風吹き荒む不毛の大地×川越藩家老父子×入植民、地味なテーマですが、最後は爽やかな風が吹く佳作でした。川越名物の薩摩芋は、開拓の恵みだったことを認識しました。

  • 初美マリン さん

    荒れ地を開墾する。それを成功させたのは、多くの素晴らしい人々、そして柳沢吉保、多くの努力が積み重なってできあがる。ある意味奇跡かもしれない。人間は凄いなあ

  • のぶ さん

    とても面白い時代小説で、冒頭から引き込まれた。江戸、徳川綱吉の時代。舞台は武蔵野台地。水が出ず、粘土地とあって稲作には不向き。そんな所へ川越藩の新たな藩主となったのが柳沢保明(後の吉保)。そんな荒地を新田に開墾せよという。7年かかると言われたのを2年で何とかしろとの難題。そんなプロジェクトに挑む農民と、武士の姿が活き活きと描かれていて読む手を止めさせなかった。水の確保や土地の振分け等、問題は多い。主人公、正蔵や地元民、柳沢保明の人となりも良く書き込まれていてお勧めの時代小説だと思う。

  • ゆみねこ さん

    赤い風の吹く荒涼な原野を開墾する物語。武士と農民が空前の大開拓に挑む姿はとても感動的。赤穂浪士の話題はなくても良かった気が。

  • ポチ さん

    柳沢吉保の命により赤い土が舞う荒涼とした原野を開拓し、三富新田として今も残るサツマイモの産地としての基礎を築く話。終盤が慌しく最後の赤穂浪士の話は余計に感じた。

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人物・団体紹介

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梶よう子

東京都生れ。フリーライターとして活動するかたわら小説を執筆。2005(平成17)年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。’08年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞。’16年『ヨイ豊』で直木賞候補、同年、同作で歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。’23(令和5)年『広重ぶるう』で新田次郎文学賞受賞(本データ

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