ヨイ豊

梶よう子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062197762
ISBN 10 : 4062197766
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
363p;20

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ナイスネイチャ さん

    図書館本。偉大な浮世絵師三代歌川豊国が亡くなり、四代を周りから継ぐよう切望されつつも、己の才能に限界を感じ、苦悩しながら書き続けていく主人公清太郎。明治維新という時代の波にも晒されながら実直に江戸絵と歌川家を守っていく物語。天才八十八の実力を嫉妬と憧れで見つめながら、凡才の評価しかされない清太郎の悲壮感は心に突き刺さる内容でした。地味ですが、私的には記憶に残る良作でした。

  • starbro さん

    直木賞候補になってから予約したので、ようやく読めました。梶よう子、初読です。直木賞受賞作の「つまをめとらば」よりも遙かに読み応えがありました。主人公が少し地味なのがネックだったのでしょうか?江戸時代の浮世絵師は、現代のイラストレーターとカメラマンの中間のような職業だったのかも知れません。いずれにしても中途半端に才能があると辛いんだろなぁ!

  • 修一朗 さん

    読後に「東京神田筋違目鑑橋創築繁栄之図」「東京高縄品川口蒸気車往来之図」を見た。この絵は明治維新と共に衰退していった歌川錦絵の最後の姿だったのだ。歌舞伎役者の大首絵や美人画などで隆盛を極めた伝統工芸美術たる錦絵が,御維新とともに新技術に押され廃れていく姿が詳しく描かれている。清太郎は歌川一門のサリエリ,才能ある弟弟子への嫉妬と責任感に苦しむが,素質がモノを言う世界の宿命だ。直木賞選考会では,ドラマが足りない,迫力不足という講評だったようだが,自分は滅びゆく文化を目の当たりにしているようで大層面白かった。

  • 遥かなる想い さん

    幕末の江戸を舞台に 浮世絵に人生を賭けた 男たちを描く。歌川の3代目亡き後、誰が 継ぐのか…清太郎と八十八の兄弟弟子の 対比が 鮮やかで面白い。 あまり馴染みのない幕末の絵画の苦闘が伝わってくる…そんな作品だった。

  • なゆ さん

    ヨイ豊…そういうことだったのか。三代豊国が亡くなり、誰が四代豊国を襲名するのか。最有力候補の清太郎と、才能あふれる弟弟子の八十八、どちらが…という感じで読み進んだが、読みどころはそこだけではなさそうだ。ちょうど時は幕末からで、江戸の世が維新の波に押し流される頃。作中で描き出される役者絵の数々、浮世を、憂き世を書きたいという想い。豊国の名を、そして錦絵、浮世絵を守らんとする想い。いろんな想いがあふれている。廃れゆく浮世絵に対して皮肉ったようなラストには、強く問いかけるものがある。これ受賞させてあげたかった!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

梶よう子

東京都生れ。フリーライターとして活動するかたわら小説を執筆。2005(平成17)年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。’08年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞。’16年『ヨイ豊』で直木賞候補、同年、同作で歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。’23(令和5)年『広重ぶるう』で新田次郎文学賞受賞(本データ

プロフィール詳細へ

梶よう子に関連するトピックス

  • 黒船来航の江戸を舞台に人々を描く 黒船来航から12年、江戸亀戸村で三代豊国の法要が営まれる。広重、国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた大看板が亡くな... HMV&BOOKS online|2016年01月15日 (金) 11:49
    黒船来航の江戸を舞台に人々を描く

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品